ローランド・フェスティバル2019
[オルガン/パフォーマンス]ファイナル

ROLAND FESTIVAL 2019 FINAL

2019年9月21日(土)・22日(日)の2日間に渡り、京都パルスプラザ 稲盛ホール(京都市伏見区)にて、ローランド・フェスティバル2019のオルガン・ステージおよびパフォーマンス・ステージのファイナルが開催されました。
オルガン・ステージでは、フレンドリー部門の予選で選ばれた6 名の特別演奏の皆さんと、小学生A/B部門、中高生部門、一般部門の各予選から選出された総勢80名のファイナリストが、これまでの練習の集大成となる心のこもったすばらしい演奏を披露。結果発表では、各部門からそれぞれ1名にグランプリと準グランプリが、さらに全部門の中から6 名に審査員特別賞が授与されました。また、パフォーマンス・ステージのビデオ予選優秀賞の3 名のみなさんも特別演奏で出演。それぞれ個性あるパフォーマンスで会場を沸かせました。

中高生部門・一般部門入賞者の皆さん
小学生A部門・小学生B部門入賞者の皆さん

審査員

●9月21日(土)
山口 綾規 氏(オルガニスト)
吉野 紀子 氏(ローランド・ミュージック・スクール オルガン科指導スタッフ講師)
田井 誉子 氏(ローランド・ミュージック・スクール オルガン科指導スタッフ講師)
唐澤 裕典(ローランド株式会社 RJSカンパニー社長)
●9月22日(日)
山口 綾規 氏(オルガニスト)
上本 聖子 氏(ローランド・ミュージック・スクール オルガン科アドバイザー)
伊東 正彦 氏(ローランド・ミュージック・スクール オルガン科指導スタッフ講師)
唐澤 裕典(ローランド株式会社 RJSカンパニー社長)

オルガン・ステージ入賞者コメント

小学生A部門

グランプリ津田 彩羽さん
(京都府)[スウィングしなけりゃ意味がない]

『スウィングしなけりゃ意味がない』を演奏し、小学生A部門でみごとグランプリに輝いた津田さん。練習では、曲に出てくる楽器の表現や、スウィングのリズムを出すことに重点を置いたそうです。「先生は、場面に合わせた演奏の仕方や、毎日の練習について細かく教えてくださいました。弾き方の手本も見せてもらい、自分と何が違うのか考えて練習できました。“今の自分に満足しないように” という先生の言葉を力にしてがんばりました」。「1人でも“良い演奏だったよ”、“楽しかったよ” と言ってもらえるように弾けばいいよ」と先生に背中を押され迎えた本番。「夏休みに亡くなったおじいちゃんが、誰よりも私の演奏を楽しみにしてくれていたので、ステージではおじいちゃんに曲の楽しさが伝わるように弾きました」。グランプリの受賞を驚きと喜びで受け止めた津田さんの夢は、先生と同じように音楽の道に進み、音楽教室の先生になること。「これからもっと難しい曲にも挑戦して、自分の力を高めていきたいです」。

準グランプリ村田 一華さん
(滋賀県)[LA LA LAND]

村田さんの演奏曲は、「以前、憧れのお姉さんが演奏しているのを聴いて大好きになった」という『LA LA LAND』。先生から「ミュージカル映画の曲なので、場面によって変化する感情をメロディーに乗せて歌えるように」とアドバイスをいただき、思いを乗せて演奏しました。「ベースがとても難しかったので、リズムを正確に踏めるように、ベースのみの練習も毎日がんばりました」。本番はとても緊張しましたが、「“思い切って弾こう” とステージに立ちました。少しミスもありましたが、楽しく演奏できました」。入賞できるとは思っておらず、名前を呼ばれたときは信じられない気持ちだったそうですが、「先生から“難しい曲をよくここまでがんばってきたね。おめでとう!”と声をかけていただいたことが、何よりもうれしかったです」。音楽が大好きという村田さん。「将来は、ピアノとオルガンの先生になりたいと思っています。これからも目標に向かって、いろいろなジャンルの曲に挑戦していきたいです」。

審査員特別賞広岡 舞さん
(広島県)[マイ フェア レディより~時間通りに教会へ]

「初めてのファイナルのステージで、ドキドキとワクワクが止まりませんでした」と本番当日を振り返る広岡さん。演奏曲『マイ フェアレディより~時間通りに教会へ』は、「フレーズや間の取り方が上手にできなかったので、先生と一緒にフレーズに合わせた言葉を考えて心の中で唱えたり、大きく息を吸って間を取るような工夫をして練習しました」。また、CDをたくさん聴いたり、英語の歌詞を調べて歌ったりもしたそうです。本番は、緊張で指が震えて思うように弾けないところもあったものの、「歌いながら、踊りながら、私らしく演奏できたので良かったです。入賞できるとは思わず、すごくビックリしました。先生から“おめでとう” と言っていただいたけれど、本当に信じられなくて、実感するまでに時間がかかりました」。夢は「習字の先生になって、みんながキレイな字を書けるように教えたい」という広岡さん。オルガンも「またファイナルのステージに立てるように、たくさん練習をしたいです」と新たな目標ができました。

審査員特別賞和氣 凜空さん
(愛媛県)[前前前世]

「ぼくが生まれる前から姉たちは毎年フェスティバルに参加し、ファイナルも経験していました。赤ちゃんの頃から見てきたステージに、まさか自分がこんなに早く立てるとは思っていなかった」と出場の喜びを語る和氣さんの演奏曲は『前前前世』。本番当日は、「今までで一番緊張したけれど、一番うまく弾けた」という演奏後、風邪気味のため会場を離れることに。「表彰式に出られず残念でしたが、結果を聞いて、“やったー!” と“ビックリ!” でした」。先生は“100点の演奏だったよ!”とほめてくださったそうです。「先生にミュージック・アトリエのいろいろな操作方法を教えていただくたびに楽しくて、短時間でも毎日コツコツ練習したことが結果につながって良かったです」。オルガンのほかにそろばんも習っている和氣さん。「オルガンの曲がだんだん難しくなるように、そろばんも昇級のたびに難しくなるのですが、どちらも、できなかったことができるようになるととても楽しいので、これからもずっと続けていけたらいいなと思います」。

小学生B部門

グランプリ小泉 樹さん
(京都府)[喜遊曲]

小学生B部門でグランプリに選ばれた小泉さんの演奏曲は『喜遊曲』。「次から次へと曲や音が流れるように、楽器や気持ちを意識しました。先生はレッスンで常に“縦をそろえなさい”と教えてくださるので、そこも気をつけて弾きました」。小泉さんのステージでの心構えは「楽しめ!!」。その言葉のとおり、「本番は緊張して終わるのでなく、自分が弾いている音を聴いて演奏を楽しめたし、自分なりの表現ができました。結果発表で名前が呼ばれたときは本当にうれしくて、すぐに立ち上がってステージに上がりました」。お子さんにオルガンを習わせているという学校の先生もずっと応援してくださっていたそうで、「先生に結果を伝えると喜んでくださり、ハイタッチしました」。今大会では、オルガン・ステージのほかにアンサンブル・ステージにも挑戦した小泉さん。「すごく楽しかったので、これからもいろいろなことに挑戦していきたいです」と、フェスティバルをとおして新たな“音楽の楽しさ” を見つけたようです。

準グランプリ広岡 諒さん
(広島県)[Chicken Reel]

広岡さんの演奏曲は、軽快なテンポの『Chicken Reel』。「とても速い曲で気持ちが先に立ってしまい、指が動いていないのに速く弾くことばかりに気を取られていましたが、先生から“とにかく、まずはゆっくり弾くことからだよ。音をよく聴いてみてね”とアドバイスをいただき、焦る気持ちを抑えながら、ゆっくり何度も繰り返し練習しました」。今まで練習してきたことを表現したいと臨んだ本番は、「緊張して思うように弾けなかったところもありましたが、最後までたくさんのニワトリたちと一緒に歌いながら、楽しく演奏することができて良かったです」。結果発表では「名前が呼ばれたらいいな」と思っていたそうで、期待が現実になった瞬間、喜びをかみしめました。「またファイナルのステージに立てるように、たくさん練習をしたいのと、水泳もがんばっているので、速く泳げるようになりたいです」と、今後の意気込みを語る広岡さん。「これからも同じ音楽教室のお友だちと音楽の話をしたり、一緒に楽しくレッスンしていきたいです」。

審査員特別賞村田 弥優さん
(三重県)[The Piano]

2年連続で入賞を果たした村田さん。「演奏曲『The Piano』を初めて聴いたのは、先生のピアノ演奏です。“弥優ちゃんのために弾くから聴いていてね”と言ってくださったのがとてもうれしく、これこそ最高のアドバイスだと思いました。最初の1音を聴いた瞬間から胸が熱くなって涙が出そうになり、ずっと聴いていたかったです」。そのときの気持ちを忘れず、そして自分らしい演奏にしようと、“自分の想いをちゃんと表現すること”を課題に練習を進めました。本番前の緊張も、良い緊張に変えて演奏する力にしようと立ったステージでは、「弾き始めると緊張は消え、いつもどおり楽しんで演奏できました。入賞は驚いたけれど、素直にうれしかったです。何よりも、会場で応援してくれたおじいちゃんの“最高のプレゼントをありがとう”という言葉が、私にとっても最高のプレゼントになりました」。村田さんの目標は“私にしか弾けない、私だから弾ける演奏”。「1人でも多くの人に“ステキな演奏ね”と言ってもらえるようにがんばっていきたいです」。

審査員特別賞上村 真央さん
(兵庫県)[アダムス・ファミリー]

上村さんの演奏曲は、『アダムス・ファミリー』。「家では、間違えたところを部分練習したり、自分が弾いているところをビデオで撮って、直すところを見つけて練習したりしました」。先生からは、「ここはこんな場面、ここは歌うところ」など、曲の場面場面でのイメージについてのアドバイスをたくさんいただいたそうです。迎えたファイナル当日、「本番前はとても緊張していて、心臓が飛び出しそうでした。でも、舞台袖で先生に“落ち着いてね”と声をかけてもらい、ステージではとてもリラックスして演奏することができました」。結果発表で名前が呼ばれた瞬間は、とてもビックリして、ステージへの階段を登る足が震えたと振り返ります。「先生や周りの方に、“おめでとう”とたくさんのお祝いの言葉をいただきました」。年が明けると、春からは中学生。新しい生活が待っています。「中学校に入ったら忙しくなるけれど、大好きなオルガンはずっと続けたいです」。

中高生部門

グランプリ西口 綾乃さん
(大阪府)[Without a Song]

中高生部門でみごとグランプリを受賞した西口さん。演奏曲『Without a Song』は、「ビッグバンドの全体とパート部分の切り替えや各楽器の表情、タッチ、音の抜き方などに気をつけて練習しました。先生が奏法を細かく指導してくださり、オルガンパートとの弾き分けも意識しました」。華やかなビッグバンドの響きを楽しみ、オルガントーンをカッコ良く演奏したいと臨んだ本番は、「できていないところもありましたが、伸び伸びと演奏できて良かったです。特に聴いてほしいところに気持ちを込められたと思います。受賞の瞬間は、先生や周りの方への感謝の気持ちでいっぱいになりました」。西口さんの今後の目標は、オルガンやピアノで“自分でできること”を増やし、レベルアップしていくこと。「ほかの楽器にもチャレンジして、バンドなど音楽の幅も広げたいです。また、今年参加した語学留学でいろいろな刺激を受け、文化などをもっとたくさん知ってみたいと思ったので、また海外にも行ってみたいです」。

準グランプリ村上 岬さん
(北海道)[交響曲 変ホ長調 第1楽章]

中高生部門準グランプリを獲得した村上さんが演奏曲に選んだのは、『交響曲 変ホ長調 第1楽章』。「左手でメロディーを弾くことが多かったので、練習ではそこをしっかりできるように工夫しました」。ファイナルの4日前には、学校で所属する陸上部の全道大会で函館へ。「なかなかオルガンの練習ができなくて不安でしたが、本番の演奏は落ち着いてできたので良かったです」。オルガン・ステージのファイナルと並行して、ピアノ・ミュージックフェスティバルの予選、学校の体育祭の準備、長時間移動もあった陸上部の大会と、多忙な日々を過ごしながら、それぞれに全力投球してきた村上さん。2年連続の入賞に、「“ハードスケジュールを過ごしてきて良かった!”と自分をほめました」。先生をはじめ、学校の先生やお友だちなどからたくさんのお祝いの言葉をかけてもらい、学校の全校集会で表彰もしていただいたそうです。「これからも、1つ1つのことを楽しみながら、上を目指して挑戦していきます」。

審査員特別賞山本 祐矢さん
(和歌山県)[Super Strut]

山本さんの演奏曲は『Super Strut』。「この曲をバンドで演奏したとき、各パートにそれぞれどのような役割があるかを意識しながら練習しました。また、自分の演奏を何度も録音し、メロディーが歌えているか、改善できるところはないかなど、客観的に聴くようにしていました」。「楽しく演奏できればいいな」と迎えたファイナル当日。「本番は、練習不足のせいか納得のいく演奏ができず、すごく悔しかったです」と反省を交えて振り返ります。「入賞はまったく予想していなかったので、どうして自分が選ばれたのか、はじめはとても不思議な気持ちでした。でも、結果をインスタグラムに投稿したところ、友だちからたくさんのお祝いのメッセージをいただき、徐々に実感が湧いてきて、すごくうれしくなりました」。「自分の技術にまだまだ納得がいっていない」という山本さん。「これからはいろいろな楽器に挑戦したり、さまざまな演奏を聴いたりして、そこから得た知識をオルガンに活かせるようにしたいです」。

一般部門

グランプリ中村 芽生さん
(京都府)[メフィスト・ワルツ]

中村さんの演奏曲『メフィスト・ワルツ』は、“1台のオルガンでどこまでオーケストラに近づけるか” を意識したそうで、「各楽器の音量バランスや音の長さ、タッチの違いなどを細かく研究し、自分の理想に近づけました。また、長い原曲を縮めた際のフレーズのつなぎ方もさまざまな形で試しました」。賞にこだわらず、自分らしい演奏をしようと臨んだ本番は、「緊張してテンポがかなり走ってしまいましたが、“この速さでもいける”と思い最後まで弾き切りました。演奏中は曲のメロディーしか頭にないくらい集中できました。演奏後には、ともにファイナルに出場した妹や先生がほめてくれ、会場の見知らぬお客さまも声をかけてくださいました。グランプリ受賞は思ってもみませんでしたが、結果がついてきてくれてうれしいです」。現在は音楽大学に通い、勉学に励む日々を送る中村さん。「大学ではクラシックの曲を学んでいるので、その知識やテクニックを、クラシックはもちろん、違うジャンルの曲にも活かしていきたいです」。

準グランプリ松野 萌さん
(東京都)[Salome's Dance]

「5歳でオルガンを始めてから毎年フェスティバルに参加し、今年で16 年目。来春から社会人になるため、今回は私にとって最後の出場になるので、今まで以上に感慨深いものがありました」と今大会を振り返る松野さん。演奏曲『Salome's Dance』は、“頭の中で物語を描き、それに演奏を付けるような感覚で、演奏に表情を持たせること”にこだわり作り上げていきました。本番前、体調が悪くなるほどの緊張におそわれながらも、「ステージに立ってオルガンと対面したときには安心するような感覚になり、程良く力が抜けた状態で弾けたと思います。自分なりの演奏ができたことに満足していたので、結果発表で名前が呼ばれたときには、驚きの方が大きかったです」。来春から始まる社会人としての新生活に、今からワクワクしているという松野さん。「環境が変わっても、ずっとオルガンに関わっていきたいです。もっとたくさんの人たちに楽器のおもしろさや楽しさを広めるために、積極的に演奏していくことができたらと思っています」。

審査員特別賞佐藤 祐芽さん
(岐阜県)[ロシュフォールの恋人たち]

ピアノ講師として指導に携わる一方、2年前からオルガンのレッスンを受け始め、今回ファイナル初出場を果たした佐藤さん。演奏曲に選んだのは『ロシュフォールの恋人たち』です。「普段から、先生に“自分の表現したいようにオルガンから音が鳴っているか?”と指摘いただくことが多かったので、自分の演奏を冷静に客観的に聴きながら、どう弾けばキレイに聴こえるか、試行錯誤を繰り返しました」。周囲に流されず、自分の演奏に集中しようと挑んだ本番は緊張もありましたが、「音楽の流れや自分の思いを失わないように、丁寧な演奏を心がけました。演奏後、先生から“ちょっと泣きそうになった”と言っていただき、最高にうれしかったです!!」。オルガンや幅広いジャンルの音楽についてもっと勉強し、カッコ良い演奏ができるようになりたいと今後の展望を語る佐藤さん。「音楽講師としても、生徒さんと共にスキルアップできるように、いろいろなことに前向きに挑戦していきたいです」。

パフォーマンス・ステージ特別演奏者コメント

江川 茜さん(大阪府)
[U.S.A.]/Vドラム+ミュージック・アトリエ

大好きな『U.S.A.』を演奏曲に選び、パフォーマンス・ステージで特別演奏に選ばれた江川さん。「今年5月に、学校の音楽会で『U.S.A.』をピアノ演奏したのですが、大好きなVドラムとミュージック・アトリエならもっと迫力が出せるかと思い、参加にあたってこの2つの楽器を選びました」。楽曲のアレンジも自分で手がけたそうで、「Vドラムとミュージック・アトリエがこの曲に合うように、盛り上がるようにと、先生と相談しながらアレンジを進めました。みんなも知っているノリの良い曲なので、アレンジするのも楽しかったです。大好きな曲だから、がんばって練習しました」。先生に「思いっきり楽しんで!」とアドバイスを受けて迎えた本番当日。「成功したらいいな、と思ってステージに臨みました。演奏の途中で手拍子をもらえたので、とてもうれしかったです」と振り返ります。「今回、ステージで初めて演奏して、とても楽しかったので、常連になりたいです。ありがとうございました」。

佐々木 柚月さん(福井県)
[Tomorrow]/エアロフォン+ミュージック・アトリエ

初めてファイナルのステージに立ち、特別演奏を披露した佐々木さん。5歳から続けているピアノのほかに新しい楽器にも挑戦したいと、進級をきっかけにレッスンに通い始めたエアロフォンで、パフォーマンス・ステージへ参加しました。「新たに習い始めたエアロフォンで挑戦したかったのと、曲の中でたくさんの表現を使えそうだったから」と、演奏曲に選んだのは『Tomorrow』。曲中に出てくるいろいろな楽器の音色ごとに、吹き方を変えて演奏できるよう練習を進めました。「先生からは、細かい息遣いやブレス、音色ごとの吹き方の違いなどについてアドバイスをいただきました。特に、サックスの音色のところのジャズっぽい吹き方を、ていねいに教えてくださいました」。初めての舞台、それに加えて習い始めて間もない楽器での演奏はとても不安だったそうですが、「本番では緊張を忘れて気持ち良く演奏することができたので、100点です!」。

宮原 杏奈さん(鹿児島県)
[NARUTO Main Theme]/エアロフォン+シンセサイザー+Lucina+ハンドソニック

Vドラムやシンセサイザーなど、4台もの楽器を駆使して『NARUTOMain Theme』を披露した宮原さん。「今回使用した楽器は、それぞれに特徴があり、すばらしい機能があります。私が選んだこの演奏曲は、それぞれの楽器の良さを最大限に発揮できると思い、“四刀流”に挑みました」。応募の段階から、ファイナルで演奏することをイメージし、バッキングやそれぞれの楽器の見せ場などを考えて作っていきました。本番のステージには、演奏曲になぞらえたアニメのキャラクターに扮して登場。「演奏を聴くだけではなく、見て楽しんでもらえるように趣向を凝らしました」。今回、パフォーマンス・ステージで特別演奏に選ばれたことで、念願だった“ピアノ・ミュージックフェスティバルと、ローランド・フェスティバルのすべてのステージでファイナル出場を果たすこと”が叶ったという宮原さん。「これからも保育士の仕事を続けながら、フェスティバルに挑戦していきたいと思います」