ローランド・フェスティバル2018
[オルガン/パフォーマンス]ファイナル

ROLAND FESTIVAL 2018 FINAL

2018年9月23日(日・祝)・24日(月・振休)の2日間に渡り、かめありリリオホール(東京都葛飾区)にて、ローランド・フェスティバル2018のオルガン・ステージおよびパフォーマンス・ステージのファイナルが開催されました。
オルガン・ステージでは、小学生A/B部門、中高生部門、一般部門の各予選から選出された総勢78 名のファイナリスト達が華やかな演奏で観客を魅了。結果発表では、各部門からそれぞれ1名にグランプリと準グランプリが、さらに全部門の中から6 名に審査員特別賞が授与されました。
また、オルガン・ステージのフレンドリー部門の予選で選ばれた代表10 名と、パフォーマンス・ステージのビデオ予選優秀賞の5 名のみなさんが特別演奏にふさわしいステキな演奏で会場を沸かせました。

中高生部門・一般部門入賞者の皆さん
小学生A部門・小学生B部門入賞者の皆さん

審査員

●9月23日(日・祝)
山口 綾規(オルガニスト)
佐藤 久仁子(ローランド・ミュージック・スクール オルガン科アドバイザー)
福山 真由美(ローランド・ミュージック・スクール オルガン科指導スタッフ講師)
唐澤 裕典(ローランド株式会社 営業企画部長)
●9月24日(月・振休)
山口 綾規(オルガニスト)
青木 結香(ローランド・ミュージック・スクール オルガン科指導スタッフ講師)
關 博幸(ローランド・ミュージック・スクール オルガン科指導スタッフ講師)
唐澤 裕典(ローランド株式会社 営業企画部長)

オルガン・ステージ入賞者コメント

小学生A部門

グランプリ西本 亘汰さん
(滋賀県)[スパイ大作戦のテーマ]

今回初めてファイナルのステージに立った西本さんが演奏したのは、映画『ミッション・インポッシブル』のテーマ曲としてもおなじみの『スパイ大作戦のテーマ』。映画を観てイメージを膨らませたそうです。「5拍子のリズムがとても難しくて、何度も原曲を聴いて練習しました。また、曲の壮大さを表現するために、初めてエクスプレッションペダルを使いました」。
楽しんで弾くことを目標に挑んだ本番は、「少しミスがあり焦りましたが、すぐに立て直すことができて、楽しくノリノリで弾くことができました。グランプリに選ばれたときは本当にビックリして、信じられませんでした」。応援してくれた先生や家族、同じ音楽教室のお友だちは、西本さんの入賞を自分のことのように喜んでくださり、会場には来られなかった教室のほかの先生方からもお祝いのお電話をいただいたそうです。
現在はピアノとオルガンのレッスンに励んでいる西本さん。「ドラムにも興味があるので、機会があればVドラムに挑戦したいです!」。

準グランプリ村田 一華さん
(滋賀県)[バレエ組曲「シバの女王ベルキス」より 狂宴の踊り]

村田さんの演奏曲は『バレエ組曲「シバの女王ベルキス」より 狂宴の踊り』。「曲の表情が次から次へと変わるので、どんな表情で演奏されているのか、いくつかのオーケストラの演奏を何度も聴きました。練習では、テンポの速いフレーズで音を一音一音ていねいに奏でることに特に気をつけました」。
本番当日、ステージに上がるときはとても緊張していましたが、「自分を信じて、今まで練習してきたことをていねいに表現しようと思って弾きました。緊張から急いでしまったところもありましたが、心を込めて演奏できました」。結果発表では、まさか名前が呼ばれると思わずとても驚いたそうですが、先生がほめてくださり、お友だちからも「すごいね、おめでとう!」とお祝いメールをもらって、とてもうれしくなったと言います。
「これからもいろいろなジャンルの演奏ができるように、たくさん練習をしたい」と語る村田さん。「また夢の舞台であるファイナルステージに立てるように、がんばっていきたいと思います」。

審査員特別賞広岡 諒さん
(広島県)[Baby Elephant Walk]

2017年大会に続き、2 度目のファイナル出場となった今大会で、『Baby Elephant Walk 』(邦題:子象の行進)を演奏した広岡さん。成長とともに、オルガン演奏でできることが増えたそうで、「背が伸びて、フットスイッチを使えるようになりました。上鍵盤と下鍵盤を自由に行き来できるようになって、演奏の表現が広がりました」。
「ファイナルに出場できて本当にうれしかった」という本番。「とても緊張して、思うように演奏できないところもありましたが、最後まで子象が楽しく歩いている様子をイメージしながら弾くことができました。入賞することもできて、がんばって練習して本当に良かったです」。先生も、「よくがんばったね」とほめてくださったそうです。
「またファイナルのステージに立てるように、たくさん練習したい」と次大会への抱負を語る広岡さん。「同じ音楽教室のお友だちと、これからも楽しくオルガンを学んでいきたいです。オルガンのほかに習っているスイミングも、もっと速く泳げるように練習をがんばります」。

小学生B部門

グランプリ村田 弥優さん
(三重県)[OKLAHOMA!]

予選通過後、「いつまでも浮かれていてはいけない」というお父さんの言葉に、初心を忘れずファイナルに向けて練習に励んだ村田さん。「いつも応援に駆けつけてくれるおばあちゃんが病気になり、おじいちゃんが毎日看病しています。そんな2人の元へ私の演奏が届くようにという想いでステージに立ちました」。
演奏曲は『OKLAHOMA!』。始めは少し緊張もありましたが、「曲が進むにつれて、いつもどおり気持ちを音に乗せて演奏できたと思います。先生がいつも口にする“練習はウソをつかない”という言葉を、今回身をもって知ることができました」。入賞は予想外でしたが、先生や家族、学校の先生方も喜んでくださったそう。「おじいちゃんには後日ビデオを観てもらいました。泣いて喜んでくれました。たくさんの人が応援してくれていたことを改めて感じ、とてもうれしかったです」。
音の中に自分の気持ちを染み込ませ、人を惹きつけられる演奏者になりたいという村田さん。「もっとオルガンを勉強して、いつまでも音楽を好きでいたいです」。

準グランプリ戸田 咲良さん
(岡山県)[ピアノ協奏曲 ロ短調 アレグロ・アパッショナート]

憧れのファイナルに初出場を果たした戸田さんの演奏曲は、「咲良ちゃんに合った良い曲があるよ」と先生がすすめてくれた『ピアノ協奏曲 ロ短調 アレグロ・アパッショナート』。先生からは、速いパッセージをきちんと弾くことや、曲の場面ごとに表現を付けることなどのアドバイスをいただき、ピアノも使って繰り返し練習に励みました。
緊張の中、悔いのない自分らしい演奏を心がけたという本番、「100%満足のいく演奏ができず悔しい気持ちもあったけど、まさか賞が取れるとは思っていなかったので、賞がいただけて信じられないくらいうれしかったです。先生にとても感謝しています」。応援してくれたみんなも、「すごい、よくがんばったね!」とほめてくれたそうです。
来年度からは中学生。部活も始まり忙しくなりますが、オルガンとピアノのレッスンも続けて、フェスティバルにも挑戦したいという戸田さんの将来の夢は、“助産師”になること。「オルガンやピアノの音色で、妊婦さんを癒してあげたいです」。

審査員特別賞伊藤 史織さん
(富山県)[江 ~姫たちの戦国~ メインテーマ]

伊藤さんの演奏曲は『江 ~姫たちの戦国~ メインテーマ』。特に強弱を意識したそうで、「曲の優しさや勇ましさをイメージしながら、歌うように気持ちを込めて何度も練習しました」。また、先生からのアドバイスで、ピアノでもたくさん練習したそうです。
「良い演奏をするぞ」という気持ちで臨んだ本番は、「ミスはありましたが、ファイナルのステージで楽しく気持ち良く弾けたので、うれしかったです」。審査員特別賞に選ばれた瞬間は、驚きでいっぱいだったそうで、「まさか入賞できるとは夢にも思っていなかったので、そのときのことを思い出すと、今でも信じられない気持ちが溢れ出てきます。先生も家族も涙を流して喜んでくれました」と振り返ります。
「次の大会もファイナルに出場できるように、もっとオルガンを練習して、いろいろな曲に挑戦したい」という伊藤さん。「ピアノもたくさん練習して上手になって、ピアノ・ミュージックフェスティバルでもファイナルに出たいです」と、もう1つの目標も教えてくれました。

審査員特別賞上村 真央さん
(兵庫県)[「メアリと魔女の花」より]

『「メアリと魔女の花」より』を演奏し、入賞を果たした上村さん。練習では、細かな操作などを部分練習して直していくとともに、演奏曲が使われている映画『メアリと魔女の花』を何度も観て、場面をイメージして表現することを心がけたそうです。
「今までやってきたことを発揮して、楽しんで弾けるように」という気持ちで臨んだ当日。「先生は“リラックスして弾けば大丈夫!”と言ってくれたけど、順番が来て舞台裏へ行くと、ドキドキしすぎて自分が揺れているみたいでした。本番は小さなミスは少しあったけど、最後まで弾ききることができてうれしかったです」。結果発表で名前が呼ばれたときは、驚きすぎて声が出なかったそうですが、「家族や先生、同じ教室のお友だちから、たくさん“おめでとう”と声をかけてもらえて、うれしかったです」。
オルガンとピアノのレッスンを受けている上村さん。最近、自分で音色を選んで演奏する練習を始め、それがとても楽しいと言います。「これからも、ピアノもオルガンも楽しんで続けていきたいです」。

審査員特別賞浜田 知輝さん
(京都府)[SAMBA DE 恋して]

念願だったというオルガン・ステージのファイナルに初出場を果たした浜田さん。演奏曲『SAMBA DE 恋して』のサンバのリズムの独特なノリや雰囲気を表現するため、先生からアドバイスを受けてパート練習に力を入れたそうです。「おかげで、ぼんやりとしたイメージしかなかったいろいろな楽器の特徴がわかって、とても勉強になりました。
本番前は今までで一番緊張しましたが、「先生に“いつもと同じように楽しくノリノリで弾いてね”と言われて気持ちが楽になり、イメージどおりに弾けました」。初出場での入賞に驚きながらも、「何より自分で満足のいく演奏ができたことが、とても大きな自信になりました。先生や家族も喜んでくれて、とても良い1日になりました」。
レッスンを始めてから、オルガンとピアノは7年、Vドラムは6年になるという浜田さん。「双子の妹もずっと一緒に習ってきたので、2人で連弾やセッションなどをやってみたいです。春には中学生になりますが、これからも音楽と楽しく向き合っていきたいです」。

中高生部門

グランプリ安斉 璃音さん
(北海道)[トムとジェリー]

「高校生として参加する最後の大会ということで、1つの節目として少し特別な気持ちで臨みました」と今大会への思いを語る安斉さん。演奏曲に選んだ『トムとジェリー』の練習では、「初めてのシアターオルガンで、表現の仕方やエクスプレッションペダルの使い方に苦労しました。先生から『トムとジェリー』のDVDを貸してもらい、イメージを膨らませていきました」。
本番では、「最初は緊張しましたが、だんだんと落ち着き、楽しく演奏することができました」。グランプリに選ばれた瞬間は、「まさか入賞できると思っていなかったため、思わず“えっなんで!!”と声が出てしまった」そうです。「ステージに上がり司会の方にコメントを求められたときに、驚きすぎて言葉が出てこなくて、コメントのところだけやり直したいです(笑)」。
現在は音楽大学入学を目指し、勉強に励んでいる安斉さん。「今はまだ“キーボードプレイヤーになりたい”という大まかな夢しか見えていませんが、もっと具体的な夢も見つけていきたいです」。

準グランプリ村上 岬さん
(北海道)[歌劇「運命の力」序曲]

『歌劇「運命の力」序曲』を演奏し、見事入賞した村上さん。学校の部活動などで忙しい中、限られた時間を大切にして練習を重ねました。ファイナル開催の2週間前に北海道胆振東部地震があり、道内全域で停電になったり、1週間前には陸上部の大会で4日間遠征したため、本番を目前に練習ができず不安もあったそうですが、「本番は集中し、落ち着いて演奏できました。母が骨折しながらもレッスンの送迎をしてくれたり、今年はさまざまなことが起こる中、いろいろなことに感謝する気持ちが湧きました」。
結果発表で名前が呼ばれたときは驚きでいっぱいになりましたが、「本番ギリギリまで演奏が仕上がらず、先生はきっと不安だったのに、何も言わずにボクを信じてくれていたと思うと集中力が増しました。それが良い結果につながったのだと思います」と振り返ります。
「今できることを、楽しくやりたいです」という村上さん。部活とレッスンを両立しながら、それぞれに全力で打ち込んでいます。

審査員特別賞猪塚 愛実さん
(滋賀県)[Chattanooga Choo Choo]

小学1年生の頃から、夢にまで見ていたというファイナルのステージに立った猪塚さん。演奏曲は『Chattanooga Choo Choo』。ファイナルに向けたレッスンで、先生がていねいに弾き方を教えてくださったことで、理解がより深まったそうです。
「たくさんの方に応援してもらっている。自分ができる精一杯の演奏をしよう」と臨んだ本番は、「とても緊張しましたが、大きなミスもなく、リラックスして弾けたので良かったです」。入賞の瞬間は何が起きたのかわからず、ステージに上がっても夢を見ているような感覚だったそうですが、「たくさんの人からお祝いの言葉をもらい、現実味が湧いてとてもうれしい気持ちになりました」。
そんな猪塚さんの将来の夢は“ピアノとオルガンの講師”。「私が通う音楽教室の先生方の、優しくておもしろく、ときには厳しくしてくださる姿に、私もこんな先生になりたいと思ったのがきっかけでした。私もいつか先生になって、たくさんの人に音楽の楽しさを伝えていきたいです」。

審査員特別賞西村 阿佐子さん
(長野県)[赤と黒]

「高校生活最後の年であり、2018年大会は大きな節目のように感じていました」と挑んだ今大会で、審査員特別賞を受賞した西村さん。演奏曲は『赤と黒』。練習では、曲に前進感を持たせるためにベースの弾き方を工夫し、それぞれの楽器の音色に合わせた弾き方を心がけました。
「聴いている人に、私が思うこの曲のイメージが伝わる演奏にしたい」という思いを胸に立ったファイナルステージ。「演奏後は、まだまだ改善点があると感じましたが、楽しんで演奏することができました」。入賞にはとても驚いたそうで、「周りにいた家族もビックリしていましたが、みんな喜んでくれました。また、応援してくださった先生方、お世話になった音楽教室のみなさんからも“良かったね”と声をかけていただき、とてもうれしかったです」。
春からは、新しい生活がスタートします。「高校を卒業しても大人になっても、オルガンを楽しみ、もっといろいろな音楽に触れていきたいです」。

一般部門

グランプリ松野 萌さん
(東京都)[Adios Nonino]

長年フェスティバルに挑戦している松野さん。今大会は『Adios Nonino』を演奏しました。大学の課題や行事、ピアノ・ミュージックフェスティバルの予選なども重なり、多忙な中でファイナル当日を迎えたそうで、「正直なところ疲れもあり、順番を待つ間は緊張と不安でいっぱいでした。でも、舞台に上がってからは自分が思っている以上に落ち着き、力を抜いて演奏することができました」。
グランプリの受賞は予想外でしたが、「先生や両親をはじめ、ずっとお世話になっているみなさんからもたくさんお祝いの言葉をいただき、本当に恵まれていると今も感じています。賞をいただけたことで、私なりの恩返しができたのではないかなと思います」。
今回の結果に満足せず、自分なりの演奏をさらに追求したいという松野さん。「大学でコンピュータシステムを用いた音楽表現を勉強しているので、映像と音楽の融合など、今までにないものを作り出すことができたら、と思います」とステキな夢を教えてくれました。

準グランプリ厚 もも香さん
(京都府)[交響曲第2番 第3楽章]

厚さんの演奏曲は、ラフマニノフの『交響曲第2番 第3楽章』。「以前、先生がこの曲を演奏しているのを聴いたときに、胸が熱くなり不思議と涙が出ました。その感動を、私も自分の演奏で多くの人に届けたいと思ったんです」。音数の少ないゆったりした曲なので、“美しくキレイに”を常に心がけて練習し、曲の場面ごとにどう表現するのか考え、自分の経験と照らし合わせながら楽譜に色を塗るなどしてイメージを膨らませたそうです。
「本番の出来栄えは少し納得のいかないところもありましたが、ファイナルの舞台で気持ちよく弾けたので良かったです。結果発表では、まさか自分の名前が呼ばれるとは思っていなかったので、とてもうれしかったです。先生や家族、友だちも喜んでくれました」と本番当日を振り返ります。
現在は大学で音楽を学んでいる厚さん。「電子オルガンのことをもっと学んで、編曲や、ジャズなどのジャンルにも挑戦したいなと思っています」。

パフォーマンス・ステージ特別演奏者コメント

小縣 咲希さん
(大阪府)[背中越しのチャンス(JUNO-Di/HPD-20)]

先生から「弾き歌いが好きな咲希ちゃんにピッタリなステージがあるよ」と教えてもらい、大会への参加を決めたという小縣さん。演奏曲『背中越しのチャンス』は大好きな曲で、以前発表会でこの曲をピアノで弾き歌いした際、「もっと体全体で楽しく歌いながら演奏したい!」という気持ちが出てきて、今回の使用楽器にシンセサイザーとハンドソニックを選んだそうです。「歌いながら弾くのはとても難しくて、歌の音程や弾き方、ハンドソニックの叩き方など、細かく練習しました。先生は、本番当日も会場近くの公園で発声練習をしてくれました」。
本番はドキドキして手も震えましたが、先生とグータッチをしてステージへ。「不安だったハンドソニックの花火の音もバッチリできて、とても楽しかったです。先生には“ありがとう”の気持ちでいっぱいです」。
次に弾き歌いしたい曲も決まっているそうで、「夢に向かってがんばります!いろいろな楽器にチャレンジしたいです。ピアノ・ミュージックフェスティバルもがんばります」。

岩本 智美さん
(福井県)[A Whole New World(AE-10)]

「触ったことのない楽器の音色を使ってオルガンを弾くときに、特徴がわからず苦労していた」という岩本さん。「今学んでいる以外の楽器も勉強したい」とサックスとエアロフォンのレッスンを始め、今大会に挑戦しました。
演奏曲は大好きなディズニーの映画音楽から、『A Whole New World』をチョイス。使用する音色の楽器の特徴を知るためにコンサートへ行ったり、YouTubeで動画を見て研究しました。「先生がいつもていねいに教えてくださったので、毎回のレッスンが楽しみでした」。迎えた本番は、「私の演奏を聴いてくださる方が、いろいろな情景を想像できるように気持ちを込めました。とても気持ち良く演奏できました」と振り返ります。
ピアノとオルガンのフェスティバルでファイナル出場経験のある岩本さん。「今回パフォーマンス・ステージのファイナルで演奏することができたので、次はいつも一緒にがんばっている同じ音楽教室のお友だちと、アンサンブル・ステージでファイナル出場を目指します!」。

設楽 幸さん
(北海道)[ダンシング・ヒーロー(TD-30KV-S)]

2017年大会パフォーマンス・ステージに続き、2度目の特別演奏に選出された設楽さん。小学3年生の頃からレッスンを受けているVドラムにボーカルを加えて、荻野目洋子のヒット曲『ダンシング・ヒーロー』を披露しました。演奏曲は、「(全国高校ダンス選手権で有名な)登美丘高校ダンス部が踊っているところを見て、格好イイと思い選びました」。歌詞をハッキリ言うところと、強弱を付けるところに特に気をつけながら練習を進めました。
「私の演奏を聴いてくださる方々に、楽しんでいただけたらいいな」という想いを胸に迎えたファイナル当日。出番が近づくと緊張してきたそうですが、「先生が話しかけてくれたので、とてもリラックスできて、本番は楽しんで演奏することができました」。
「将来の夢は、設計士とインテリアデザイナーの資格を取り、大きな会社で働くこと」という設楽さん。Vドラムのレッスンを楽しみながら、夢に向かって一歩一歩前進しています。

伊藤 莉那さん
(神奈川県)[宝島(AE-10)]

パフォーマンス・ステージの特別演奏に選ばれた高校生の伊藤さんは、参加にあたって「今までにやったことのない楽器を演奏してみたい」と、エアロフォンを選びました。演奏曲は『宝島』。小学5年生のときからドラムを習っていることもあり、「エアロフォンのバックで流す音源のドラムパートは自分で叩きたい」と先生に相談したところ、伊藤さんのドラムに合わせてステキな音源を作ってくださったそうです。「ファイナルに向けた練習では、ステージでの魅せ方を工夫したり、エアロフォンの機能を活かした演奏になるよう心がけました。先生が細かいところまで気にかけてくださって、安心して本番に臨めました」。
「始めたばかりの楽器での出場で、ワクワクや不安などさまざまな思いがあった」という本番は、「ステージの真ん中に1人で立つという慣れないスタイルでしたが、楽しんで演奏できました」。
パフォーマンス・ステージを“素晴らしい機会をいただけた”と振り返る伊藤さん。「これからもエアロフォンやドラムで、さまざまな曲を演奏していきたい」と、今後の演奏にも大変意欲的でした。

黒畑 和甫さん
(石川県)[caravan(AT-800/TD-30KV-S)]

「オルガンとドラムを使った演奏は初めてだったので、とてもワクワクしていた」とファイナルステージに立った黒畑さん。演奏曲『caravan』は、デューク・エリントンによるジャズの名曲ですが、「今回は一味違ったノリの良いラテンアレンジです。曲に取り組むにあたって、ミュージック・アトリエの音色を自分で考えました。とても難しかったですが、やりがいのあるものでした」。
練習を重ね、迎えた本番。「多彩な音色や足鍵盤があるオルガンと、まったく味の違うVドラム。ステージではすごく楽しく演奏することができて、とても良い経験になったし、会場のみなさんにも楽しんでもらえたと思います」と振り返ります。
「最近はもっぱら吹奏楽にハマり、高校ではフルートを吹いている」という黒畑さん。高校生活のかたわら、オルガンとピアノのレッスンにも通い、音楽三昧の日々を過ごしています。「これからも、さまざまなものを通して音楽の幅を広げていきたいです」。