第10回ファンタスティック・ピアノコンクール決勝大会レポート

音楽への強い思いがあふれた、感動のステージ!

演奏者の様子

節目の第10回を迎えた「ファンタスティック・ピアノコンクール」の決勝大会が、2012年3月17日(土)、東京・第一生命ホールにて行なわれました。
昨年は、開催1週間前に起きた東日本大震災の影響で中止を余儀なくされた決勝大会。2年ぶりの大舞台ということもあってか、この日はあいにくの悪天候にもかかわらず、多数のお客様が駆けつけて応援してくださいました。
全国から集まった出場者からは「毎日当たり前にピアノの練習ができることの幸せ・感謝」の言葉が多く聞かれました。そして、ここまで支えてくれた先生や家族への感謝の気持ちなど、さまざまな思いのこもった演奏はとてもレベルが高く、全部門で大いに盛り上がりました。

入賞者の紹介

入賞者の紹介

各入賞者のみなさんおめでとうございます!

≪前列≫
左から、安川あさのさん、薗田陽和さん、綱井良樹さん、東谷悠子さん

≪後列≫
左から、植松由梨さん、平田光輝さん、長濱司さん、門田裕美さん

入賞者のコメントを読む

部門 賞名 氏名(地区) 演奏曲
課題曲部門
小学生の部 最優秀賞 薗田 陽和(九州B) アメリカン・パトロール
優秀賞 平田 光輝(中国・四国A) Romantic City
中高生の部 最優秀賞 綱井 良樹(京滋) Inspiration
優秀賞 長濱 司(北海道) ラヴ・キャッスル
一般の部 最優秀賞 東谷 悠子(東海) Donna Lee
優秀賞 門田 裕美(関東・信越) トッカータとフーガ
審査員特別賞 安川 あさの(中高生/北陸) 黒い瞳
植松 由梨(一般/神静) シェヘラザード

※敬称略

自由曲部門特別出演


課題曲部門の演奏が終わった後、自由曲部門本選の金賞受賞者を代表して、小学生の部・黒畑和甫さんと、一般の部・中村京子さんが特別出演しました。
ローランド ピアノ・デジタルKR117MR(グランドタイプ)によるデジタルピアノの音色や機能をいかした素晴らしい演奏に、大きな拍手が贈られました。

  • ・黒畑 和甫さん/小学生の部 北陸地区
    【演奏曲】Mack the knife
  • ・中村 京子さん/一般の部 京滋地区
    【演奏曲】So In Love

審査員

審査員

■審査員紹介

左から
<審査員長> 渡辺 俊幸氏(作曲家)
山下 康介氏(作編曲家)
小原 孝氏(ピアニスト)
高橋 多佳子氏(ピアニスト)
富田 高宏(ローランド株式会社 執行役員)

■審査員長 渡辺俊幸さんのコメント(講評より)
このコンクールの審査をするのは2回目です。ジャンルを問わない選曲を、本格的なアンサンブルで演奏できるというのは貴重な場であり、審査しながらとても楽しんで皆さんの演奏を聴かせていただきました。今後さらにレベルアップしていくためには、いつも曲のリズムを感じ、体内にビート感覚を持つことが大切です。日頃の練習から“ビートを感じる”ことを意識して心がけるようにしましょう。リズムをしっかり体内で感じると、指がきちんとそのリズムに合わせて動くようになります。メトロノームを使って基本のリズムを細かく感じながら練習する習慣をつけるとよいでしょう。

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