ニュースリリース

2014/11/05

内部構成をユーザーが自由にカスタマイズ可能高音質と高機能、拡張性のすべてを満たす業務用音響ミキサー『O・H・R・C・A(オルカ)』 M-5000ライブ・ミキシング・コンソール

 ローランド(株)(社長:三木 純一 http://www.roland.co.jp/ 資本金:92億74百万円)は、音響ミキサーに求められる拡張性を持ちながらも、高音質で、内部の接続を自由に組み替えることが出来るミキシング・コンソール『O・H・R・C・A(オルカ)』を2015年2月から発売します。

 ミキシング・コンソールには、マイクロフォンをはじめとする、様々な機器の信号が入力されます。入力された信号はミキシング・コンソールの中で各種処理された後、出力されて拡声や録音が行われます。入出力の必要数は年々増加傾向にあり、演目や場所、演出内容などによって求められる機能も様々です。また、録音されたコンテンツの活用も急速に活発化しており、配信や販売を目的としたハイ・レゾリューションでの収録が求められています。
 今回発表する『O・H・R・C・A(オルカ)』は、豊富な入出力とさまざまなフォーマットに対応する「拡張性」、用途に合わせて内部構成をカスタマイズできる「柔軟性」、そしてハイ・レゾリューションでの信号処理(96kHzのサンプリング・レートや72ビットのミキシング・バスなど)による「高音質」を併せ持つミキシング・コンソールです。
 これらの要素をすべて備えることで、リアルタイムでその場に最適なミキシング・コンソールを、エンジニア自身が作り出すこと(カスタマイズ)が可能となっています。また、12インチ・タッチ・スクリーンや視認性に優れた有機ELディスプレイで、直感的で素早いオペレーションを実現しており、さらにiPadを使えば(*)、場所を変えて音を確認しながら、効率的に音量や音質調整が行えます。
(*)・・・2015年春対応予定

特長

  • 内部構成を自由にカスタマイズできるフル・デジタルのミキシング・コンソール
  • 豊富な入出力に加え、各種伝送フォーマットに対応
  • 96kHzのサンプリング・レート、ミキシング・バスは72ビット処理という圧倒的な高音質を実現
品名/品番 価格 発売日 初年度販売台数(国内・海外 計)
『O・H・R・C・A(オルカ)』
ライブ・ミキシング・コンソール M-5000
税込価格 未定 2015年2月 500台

『O・H・R・C・A(オルカ)』とは - Open High Resolution Configurable Architecture -

ミキシング・コンソールの用途は多様であり、会場や用途、演出内容によって必要な仕様が異なります。そのような多様性を満たすコンソールは実現できないのかと考え、行き着いたのが『O・H・R・C・A(オルカ)』というコンセプトです。これは、3つのキーワードのイニシャルです。
「O」は「オープン」つまり、“開かれたミキシング・コンソールである”という事です。ミキサーは単体で使うことはなく、様々な機器やシステムとの接続が必要であり、柔軟に対応できる構造を実現しています。
「H・R」は「ハイ・レゾリューション」つまり、“音質を追求したミキシング・コンソールである”という事です。ハイ・サンプリング・レートへの対応や、高い精度での信号処理、そして入出力のアナログ回路など、それぞれのモジュールがより高い音質を追求しています。
末尾の「C・A」は「コンフィギュラブル・アーキテクチャー」つまり、“内部構成のユーザーによるカスタマイズ”を表しており、毎日、生き物のように変化する現場の要求に、柔軟に対応することができます。
この『O・H・R・C・A(オルカ)』に基づく製品の第一号機が「M-5000 ライブ・ミキシング・コンソール」です。

主な特長

▼ユーザーが簡単に、自由に内部の構成を定義して、ミキシング・コンソールをカスタマイズできる「コンフィギュラブル構造」

『O・H・R・C・A(オルカ)』は、使用できるチャンネル・タイプの一覧(インプットのチャンネル、メイン、サブ・グループ、オグジュアリー、ミックス・マイナス、マトリクス、モニター、トーク・バック、オシレーター、ヘッドフォンなど)から、必要なチャンネルの数を自由に設定することができるので、最大で128チャンネル分を使用したオリジナル構成のミキシング・コンソールを作り出すことが可能です。
これにより、設置時の初期設定はもちろん、急な入力や出力への接続が必要になったときでも、『O・H・R・C・A(オルカ)』1台で素早く対応できます。また、入出力不足を補うためのミキサーやシグナル・プロセッサーの追加は不要となるため、接続機器が増えることによって生じる音の劣化や遅延のリスク、機器間の調整によるトラブルなどを回避できます。

▼高度な「拡張性」を実現

ローランドのデジタル伝送フォーマット「REAC」に加え「Dante」「MADI」「SoundGrid」などの各種デジタル音声伝送フォーマットにも対応した別売のオプション・モジュールにより、さまざまなシステム構築が可能です。これにより、最大300入力/296出力(*)という膨大な入出力を実現しました。
さらに、メインとバックアップの2回線を接続(伝送の二重化)することで、メイン回線に不具合が生じても、速やかにバックアップ回線に切り替わります。
(*)・・・96kHz動作時

▼音の鮮度を失わない「精度の高いデジタル・プロセッシング」と、滑らかで音楽的な「アナログ・フィール」を融合

パワフルなFPGAとDSPの2種類のチップを組み合わせたハイブリッド構成のミキシング・コアを採用し、96kHz化も含め、従来よりも高精度な演算にて処理を行います。また、制御も高度になり、パラメーターを変化させたときの感触も滑らかなアナログ・フィールを実現しています。
またミキシング・バスは、72ビット演算で驚異的なダイナミック・レンジを確保しました。これにより、全ての入力信号をミックスしたときにも、全く情報を削ることなく、ありのままの音での信号処理を実現します。また、構成パーツを厳選、調整し、音質を徹底追及した回路をマイク・プリアンプに搭載するなど、徹底的に高音質にこだわりました。

▼カスタマイズした内部構成を自在に操作

中央部にある大型12インチのタッチ・スクリーンで基本的なパラメーターの集中操作が可能です。指でタッチし、呼び出した機能を画面下の17個のノブとスイッチでダイレクトに調整します。
また、8フェーダー×3エリアの「フェーダー・バンク」では、レイヤー選択とスクロールですばやくチャンネルを呼び出し、明るく視認性に優れたフル・カラーの有機ELディスプレイに情報を表示します。
さらにユーザーが自由に設定できるフェーダーやノブ、スイッチ、モニターやトーク・バックなどのユーティリティー、外部制御端子なども充実しています。パソコン用、iPad用のアプリケーションで、表示の拡張やリモート・コントロールが出来るなど、ライブ・ミキシングで必要となる様々な操作に迅速に対応します。

製品写真

●外形寸法: 934(幅)×725(奥行)×346(高さ)mm
●質量: 36.0kg

※製品画像は、当社ホームページhttp://www.roland.co.jp/news/download.htmlよりダウンロードいただけます。

詳細および主な仕様

※製品の詳細につきましては、ローランド・ホームページhttp://www.roland.co.jp/solution/でご確認ください。

この資料に関するお問い合わせ先

ローランド株式会社 お客様相談センター TEL: 050-3101-2555

※仕様およびデザインは改良のため予告なく変更することがあります。
※iPadは米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
※本ニュースリリースに記載されている社名、製品名などの固有名詞は、各社の登録商標または商標です。

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