2004年10月17日、東京・文京シビックホールにて、第14回オルガン・ミュージックフェスティバル全国大会が行われました。 前年を上回る3,700名もの応募者の中から、楽器店・センター大会、そして地区大会を突破した30名の皆さん(全国10地区より小学生・中高生・一般の3部門各1名選出)が、大勢の観衆が見守る中、決勝の大舞台に上がりました。 今年は、全国的にレベルが一層底上げされたことを受けて「審査していて非常に面白かった」と前田憲男審査員長が評価されるなど、この大会が素晴らしいレベルで競われていることを肌で感じられました。また、ローランド・オルガン<ミュージック・アトリエ>の機能を大変巧く活用した演奏者が多く、楽器のレベルの高さ、それに伴って楽曲のアレンジの幅が広がってきていることを認識させられる、華やかで多彩なステージでした。
部門 | 賞名 | 氏名(地区) | 演奏曲 |
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小学生部門 | 最優秀賞 | 岡本 めぐみ(中国・四国) | Spanish Dance |
優秀賞 | 月森 彩芽(近畿) | 時の踊り | |
中高生部門 | 最優秀賞 | 井上 まどか(京滋・北陸) | 交響曲第3番ハ短調op.78「オルガン」第2楽章 |
優秀賞 | 久保田 ちひろ(神静) | 「新選組!」メインテーマ | |
一般部門 | 最優秀賞 | 白浜 泉(中国・四国) | CHEROKEE |
優秀賞 | 奥田 千代子(東京) | 交響組曲「シェヘラザード」 |
※敬称略
全出場者の演奏が終わった後、審査発表までの時間はゲストプレーヤーが出演。アコーディオニストとして様々なジャンルで活躍中の佐藤 芳明さんが、ローランドの新製品「Vアコーディオン」の演奏を披露してくれました。共演は、梯 郁夫さんによるパーカッション。タブラーやダラブッカなどの民族楽器と、ローランドの電子パーカッション「ハンドソニック(HPD-15)」が登場しました。
シャンソンの名曲『パリの空の下』や、異国情緒漂う『サラエボの花』(佐藤さんオリジナル曲)など3曲が演奏され、また、合間には佐藤さんの「Vアコーディオン」解説や、梯さんとのトーク&パーカッション紹介もあり、楽しいひとときとなりました。
■審査員
左から
<審査員長>
前田 憲男さん
(作・編曲家/ジャズピアニスト)
服部 隆之さん
(作曲家)
佐々木 昭雄さん
(作・編曲家/オルガニスト)
橘 ゆりさん
(オルガニスト)
克義
(ローランド株式会社取締役社長)
■審査員長講評/前田 憲男さん(作・編曲家/ジャズピアニスト)
全体の印象として、今回は審査をしていて非常に面白かった。全国的にレベルが上がっていることを感じさせられました。特に、演奏力とアレンジ力の部分でレベルが上がっていると思いました。楽器の性能をもっと自分でコントロールできるようになると、演奏の幅がぐっと広がってきますので、これからもレッスンに励んでください。