2003年11月2日、大阪・サンケイホールにて、第13回RMSオルガン・ミュージックフェスティバル全国大会が行われました。
応募総数3600名の中から、数々の予選を経て選ばれた30名の皆さん(全国10地区より小学生・中高生・一般の3部門各1名選出)が、決勝の舞台に立ちました。
今年は、ローランド・オルガン<ミュージック・アトリエ>が演奏機種に指定されて2度目のフェスティバルとなりましたが、出場者のレベルは予想をはるかに上回る高さ。大阪で初めて開催する全国大会ということもあって、会場にはたくさんのオルガンファンの皆さんが集まり、出場者の演奏に惜しみない拍手をくださいました。
ローランド・オルガン<ミュージック・アトリエ>は、多彩な音色とリズムを内蔵し、演奏者の個性と表現を忠実に再現することができるオルガンです。30名の出場者の演奏を通じて、オルガンを弾くこと、そして聴くことの楽しさを再確認することができた全国大会となりました。
部門 | 賞名 | 氏名(地区) | 演奏曲 |
---|---|---|---|
小学生部門 | 最優秀賞 | 東 侑奈(神静) | はないちもんめ |
優秀賞 | 津田 恭佑(京滋・北陸) | 「利家とまつ」より「颯流」 | |
中高生部門 | 最優秀賞 | 生山 由梨香(中国・四国) | Anything Goes |
優秀賞 | 清水 菜美(神静) | My Favorite Things | |
一般部門 | 最優秀賞 | 三島 朋子(中国・四国) | Loss of Love?ひまわり? |
優秀賞 | 坂上 絵里子(京滋・北陸) | オペラ座の怪人 |
※敬称略
ゲストプレーヤーはオルガニストの大高 清美さんとドラムの嶋村 一徳さん。ローランド・コンボ・オルガンVK-88の迫力のあるオルガンサウンドとV-Drumのコンビネーションでオリジナル曲を演奏してくださいました。
■審査員
左から
<審査員長>
前田 憲男さん
(作・編曲家/ジャズピアニスト)
青柳 誠さん
(ピアニスト/アレンジャー)
橘 ゆりさん
(オルガニスト)
服部 隆之さん
(作曲家)
克義
(ローランド株式会社取締役社長)
■審査員長講評/前田 憲男さん(作・編曲家/ジャズピアニスト)
今回の全国大会は一般部門のレベルが上がり、審査をしていても楽しい反面、受賞者を2人に絞るのにとても苦労しました。小学生、中高生、一般と年齢が上がっていくにつれ、すばらしい進歩を感じました。小学生の皆さんは、コンサートやCDでもっといろいろな音楽を聴くことに時間をかけてみてください。いろいろな音楽を聴けば、音色の選び方をもっと工夫することができるでしょう。人の音楽を聴くことで、自分の感性が養われます。講師の皆さんは生徒さんに聞かせる音が、生徒さんが出す音に反映されることを忘れないでください。