ニュースリリース 2015/08/04

音、鍵盤、音響システム、デザインなど、ピアノの基本性能をすべて一新。
家庭向けデジタルピアノをフルモデルチェンジ
～デジタルピアノで世界初となるMIDI対応のBluetooth^®機能搭載。音楽再生、電子譜面アプリが楽しめる～

ローランド（株）（社長：三木純一 http://www.roland.co.jp/）は、創業以来長年培ってきた先進のデジタル技術により、ピアノの基本性能である音、鍵盤、音響システム、デザインのすべてを一新し、これまでにない上質な弾き心地で演奏が楽しめる家庭向けデジタルピアノ『LX-17』『LX-7』『HP605』『HP603』の4機種9モデルを、2015年9月下旬に発売します。

電子譜面アプリを使って『LX-17』を演奏するイメージ

当社は、電子楽器専門メーカーとして、常に最先端の電子ピアノを提供してまいりました。創業間もない1974年には、演奏に強弱がつけられる世界初のタッチ・センス付きモデル「EP-30」を発売。80年代には、デジタル方式によるピアノ音源を開発し、現在のデジタルピアノ市場の基礎を切り開きました。その後も、90年代にはバネを一切使わないハンマーアクション鍵盤の採用、ミュージックデータを使ったデジタルならではの練習提案や、譜面立てに大型ディスプレイを搭載した「デジスコアシリーズ」の発売など、ピアノの基本性能を磨き上げながら、最新のデジタル技術で多くの新しい提案を行ってまいりました。

今回のフルモデルチェンジでは、ピアノの基本性能である音、鍵盤、音響システム、デザインのすべてにわたってゼロから設計いたしました。フラグシップ・モデル「LXシリーズ」とスタンダード・モデルの「HPシリーズ」は、アコースティック・ピアノの弦や響板など、各部が複雑に干渉しあうことで刻々と変化する豊かな音の響きを再現しています。あらかじめ録音した音を再生する従来のデジタルピアノとは異なり、演奏と同時にピアノの各部を仮想的に合成し、ピアノ音を一から再構成することで、無限の演奏表現を可能にしました。また鍵盤については、木材と樹脂のハイブリッド構造を新たに採用することで、木の風合いを感じられるとともに剛性を高め、樹脂による安定性、耐久性を飛躍的に向上させました。

さらに、デジタルピアノでは世界で初めてMIDI対応のBluetooth^® 機能を搭載。スマートフォンやタブレットなどのデジタル・デバイスをピアノに無線接続し、音楽アプリや動画のサウンド（オーディオ・データ）を、ピアノ本体から再生できます (LX-17/LX-7/HP605)。タブレットなどで電子譜面アプリを用いる際は、ペダルで譜めくりしたり、タブレットに入っている曲をピアノ本体から再生して伴奏と一緒に演奏するなど、デジタルピアノならではの楽しさが広がります。

品名／品番

ローランドピアノ・デジタル　『LX-17』『LX-7』『HP605』『HP603』
価格

オープン価格
発売日

2015年9月下旬
初年度販売予定台数（国内/海外計）

合計22,000台

【新開発】豊かな倍音の響きを持つ「スーパーナチュラル・ピアノ・モデリング音源」

アコースティック・ピアノの機構イメージ

アコースティック・ピアノは、鍵盤を弾くとハンマーが弦を叩き、叩かれた弦の振動がフレーム、響板、キャビネット全体に伝わり、響きの豊かな音が広がります。新開発の「スーパーナチュラル・ピアノ・モデリング音源」は、このアコースティック・ピアノの発音プロセスを先進技術で再現。弦をはじめとするピアノを構成している各要素を仮想的に合成し、ピアノ音を一から再構築することで、あらかじめ録音した音を再現する従来のサンプリング音源では表現し得ない、複雑に干渉しあうピアノ本来の奥深いサウンドを生み出します。

88鍵全ての鍵盤において仮想的に弦を持つため、アコースティック・ピアノと同様に発音数の制限がなく、ダンパー・ペダルを多用しても余裕のある響きや表現を実現します。

【新開発】演奏性と耐久性を兼ね備えたハイブリッド構造「PHA-50 鍵盤」

木材と樹脂とのハイブリッド構造により、アコースティック・ピアノの演奏感や風合いを追求しながら、反りやゆがみに強い鍵盤「PHA-50（プログレッシブ・ハンマー・アクション50鍵盤）」を新開発しました。

安定性と耐久性の高い樹脂製センターフレームを鍵盤の先端から奥まで1本通すことで、押鍵する力がしっかりと伝わり繊細なタッチ・コントロールを可能にします。さらにセンターフレームを木材で挟みこむことで剛性を高めると同時に、押鍵時の風合いや、自然であたたかみのあるタッチを実現しています。これら2つの素材の組み合わせにより、密度感や打鍵感が上がり、演奏性と耐久性を兼ね備えたデジタルピアノに最適な鍵盤となっています。また、新機構「スタビライズ・ピン」で、鍵盤の横揺れを抑制し、安定したタッチや、弾き心地を実現しています。

【新設計】グランドピアノの音場感に包まれて演奏できる「アコースティック・プロジェクション」 ※『HP603』を除く

ピアノ独特の立体的で動きのある音場空間を生み出す「アコースティック・プロジェクション」は各スピーカーから放たれた、成分の異なる音を空間で合成し、奥行きと広がりのある豊かな響きで演奏者を包み込みます。今回、スピーカーの数/配置/性能/役割をすべて見直し、最上位機種『LX-17』には家庭用デジタルピアノでは業界初となる8つのスピーカーを搭載しました。また、『LX-7』、『HP605』には 6つのスピーカーを搭載し臨場感のある音場を実現しました。

さらに、ヘッドホンでも立体的な音場を実現できる「ヘッドホン・3D・アンビエンス」機能も用意しました。『LX-17』、『LX-7』にはヘッドホン・アンプにも高音質な部品を使用しており、さらに高音質での演奏が可能です。

世界で初めてデジタルピアノでMIDIに対応したBluetooth^® 機能を搭載

タブレットやスマートフォンなどと簡単に無線接続でき、電子譜面アプリ「piaScore」を使用すれば、お好きな曲をダウンロードし、ペダル操作で譜めくりしながら演奏できるなど、デジタルピアノならではの楽しさが広がります。

「piaScore （ピアスコア）」 iOS対応

●プラスアド社による電子譜面アプリ「piaScore」と連携。
●70,000曲のクラシック楽譜を無料ダウンロード。
●Bluetooth^® 機能でピアノと接続すれば、ペダル操作で譜めくりが可能。
●表示した譜面の演奏動画（Youtube）をアプリ上で再生。Bluetooth^® オーディオ機能で、ピアノ本体のスピーカーから、動画の音声を再生できます。※『HP603』を除く

【プラスアド株式会社について】

「音楽とテクノロジーの接点で、世の中をもっと創造的で、もっと豊かなものにする」を理念に、2010年5月に創設された IT ベンチャー企業。主にiPad電子楽譜プラットフォーム piaScore （http://piascore.com/）の開発・運営を行なっている。

「Piano Designer (ピアノ・デザイナー)」 iOS対応、Android対応

・『LXシリーズ』や『HPシリーズ』に搭載の「ピアノ・デザイナー機能」をサポート。グラフィカルな画面で、ピアノの音や響きなど、お好みの音色に調整できます。

「Roland MusicData Browser (ローランド・ミュージックデータ・ブラウザー)」　iOS対応

・iPhone/iPadで曲データをいつでもどこでもダウンロード。ピアノにお好きな曲データをワイヤレスで簡単に転送できます。

エレガントでスリムなデザイン。新カラーも登場

『LX-7』

豊かな響きをかなえる背の高いキャビネットと奥行きがスリムでエレガントなデザインを採用し、直線を基調とした洗練さと気品を備えたピアノらしいフォルムを実現しました。また「HPシリーズ」では付属の椅子をピアノ本体からはみ出すことなくぴったり収納することが可能です。さらに3種の新色も登場し、お部屋に合わせてお選びいただけます。