2011年6月7日
ローランド(株)(社長:田中英一 http://www.roland.co.jp/ 資本金:92億74百万円)は、独自技術「REAC(リアック)」を用いた業務用音響機器の新たなラインアップとして、専用機ならではの安定動作で高音質録音が可能な48トラック・レコーダー/プレイヤー『R-1000』を、9月上旬から発売します。
ライブ・コンサートで各楽器を個別に収録する「マルチトラック録音」は、DAWソフト(音楽制作ソフトウェア)を使ったパソコンでの録音が主流となっています。しかし、システムの安定性がパソコンに左右されるため、より確実に、また簡単に録音できるレコーダーが求められていました。
『R-1000』は、専用機ならではの安定動作でライブ・コンサートを収録できるレコーダーです。タッチパネル・ディスプレイによる直感的な操作で、最大48トラックを高音質録音・再生。録音データは専用のカートリッジ式ハードディスク・ドライブに記録。500GBの容量で最大約20時間の48トラック同時録音が可能です。 このカートリッジはUSB端子を標準装備。収録直後にカートリッジを 取り外し、単体でパソコンにダイレクト接続、直ちに編集作業が 開始できます。従来必要だった大容量音声データのコピーが不要 となり、大幅なワークフローの改善を実現します。また、収録には 汎用性の高いBWFファイルを採用。当社のCakewalk 「SONAR」をはじめとするさまざまなDAWソフトで編集が可能です。
また、『R-1000』をミキシング・コンソール「V-Mixer」とREACでデジタル接続すれば、収録だけでなくリハーサルでも活躍します。あらかじめ収録しておいた演奏の音声データを再生することで、ミュージシャン不在でも入念なリハーサルが行える「バーチャルリハーサル」などのアプリケーションを実現します。
ローランドは、独自のデジタル音声伝送技術「REAC」によるフルデジタルの音響システムを展開しており、音質とコストパフォーマンスの高さで世界中のライブ・コンサートやテレビ/ラジオ番組の中継・収録現場で導入されています。この音響システムに『R-1000』が加わることで、PAから収録まで高音質で、かつスムーズなワークフローを実現。PAやレコーディング・エンジニア、放送局の技術者の方々に、さらにご活用いただけます。
*REAC(リアック):Roland Ethernet Audio Communication。当社が独自開発したイーサネットによるデジタル音声伝送技術です。伝送クオリティの高さ、安全性、設営のシンプル化、コスト削減など、従来の音声伝送システムを大幅に改善しました。既に世界各地のイベントやコンサート会場に導入されています。
品名/品番 | 価格 | 発売日 | 初年度販売台数 (国内・海外 計) |
48トラック・レコーダー/プレイヤー R-1000 |
税込価格 399,000円 (商品価格 380,000円) |
2011年9月上旬 | 1,500台 |
1.アナログケーブルによる音質劣化を排した高音質レコーディング
マイクロフォンなど、ステージ上の音源に最も近いポイントでオーディオ信号をデジタル化、REACで『R-1000』にマルチチャンネル伝送。ノイズや音質劣化を最小限にする理想的な収録が可能です。
2.V-Mixerとの組み合わせによるPA & ライブ・レコーディング
REAC技術によるデジタル伝送可能なデジタル・ミキサー「V-Mixer」との組み合わせでは、ライブPAミキシングとマルチトラック収録を同時に行うことも可能です。また、ミュージシャン不在でも入念なリハーサルが行える「バーチャルリハーサル」を実現します。
詳細および主な仕様につきましては、専用ホームページでご確認ください。
R-1000:http://www.roland.co.jp/products/jp/R-1000/
ローランド株式会社 お客様相談センター |
※製品の仕様およびデザインは改良のため予告なく変更することがあります。
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