ニュースリリース

2010年6月10日

ローランド独自技術「REAC」と、汎用のデジタル音声伝送技術「MADI」を相互変換しフル・デジタルの音響システムを実現する REAC MADIブリッジ「S-MADI」発売

 ローランド(株) (社長:田中 英一 http://www.roland.co.jp/ 資本金:92億74百万円)は、LANケーブル一本で高音質なデータ送信が可能なローランド独自のデジタル音声伝送技術「REAC(リアック) *1」と、コンサートやレコーディングの音響で多く使用されている音声伝送方式「MADI(マディ)*2」を相互変換することで、「REAC」対応機器と「MADI」対応機器を接続し、高品位なフル・デジタルの音響システムを実現するREAC-MADIコンバーター『S-MADI』を11月上旬から発売します。

 当社は、LANケーブル一本で最大40チャンネル双方向の非圧縮音声データを伝送する「REAC」技術を開発し、2006年から「REAC」搭載製品を発売してきました。既に、入出力ユニット「デジタル・スネーク」や、フル・デジタルのミキサー「V-Mixing System」、パーソナル・モニター・システム「M-48」など「REAC」を搭載した製品がコンサートやイベントなど数多くの現場に導入されています。このような機器が普及するなか、「REAC」非搭載のデジタル機器ともデジタル接続したいという要望がありました。

 新製品『S-MADI』は、ローランドの「REAC」と汎用の「MADI」の相互変換を可能にする音声伝送方式のフォーマット・コンバーターです。最大40チャンネルの音声データを変換し、「REAC」のシステムと「MADI」のシステムのデジタル接続を実現します。例えば、「MADI」入出力を装備したデジタル・ミキサーに、「REAC」のデジタル・スネークやパーソナル・モニター・システムをデジタルで接続可能。『S-MADI』は、既に導入済みのMADI機器に、豊富な製品バリエーションを持つREAC機器の接続を可能とし、高品位かつ高機能なフル・デジタルの音響システムを実現します。

REAC* …REAC(リアック):Roland Ethernet Audio Communication。当社が独自開発したイーサネットによるデジタル音声伝送技術です。伝送クオリティの高さ、安全性、設営のシンプル化、コスト削減などを実現し、従来の音声伝送システムを大幅に改善しました。既に世界各地のイベントやコンサート会場に導入されています。

*2 …MADI(マディ):Multichannel Audio Digital Interface。AES(オーディオ技術協会)にて規格化されたデジタル音声伝送方式のひとつ。最大64チャンネル片方向の音声を75Ωの同軸ケーブルもしくはオプティカルケーブル1本で伝送します。

品名・品番: REAC MADIブリッジ 「S-MADI」

価格: 未定 / 初年度販売予定数(国内・海外計): 1,500台

製品のポイント

  1. 「REAC」と「MADI」を相互変換するデジタル・オーディオ・コンバーター
  2. 導入済みのMADI機器に、豊富なバリエーションをもつREAC機器を接続可能
  3. 信号の分岐やPCによるリモート・コントロールなど、コンサートやレコーディングに対応する機能を装備
S-MADI

製品画像は、製品画像ダウンロードページよりダウンロードいただけます。

詳細および主な仕様

詳細および主な仕様につきましては、専用ホームページでご確認ください。

http://www.roland.co.jp/products/jp/S-MADI/

この資料に関するお問い合わせ先

ローランド株式会社 お客様相談センター
TEL: 050-3101-2555

※製品の仕様およびデザインは改良のため予告なく変更することがあります。
※本ニュースリリースに記載されている社名、製品名などの固有名詞は、各社の登録商標または商標です。

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