V-Synth GT Version 2.0

V-Synth GT Version 2.0ファースト・インプレッション

 


JSPA(日本シンセサイザー・プログラマー協会)会長。シンセサイザー創世記より活躍しているシンセサイザー・プログラマー&アーティスト。YMOのサウンド・プログラマーとして数々の伝説的なレコーディ ングとワールド・ツアーを経験。
松武秀樹
近未来シンセサイザーのあるべき姿を提唱し続けるローランド「V-Synth」は、その卓越した技術を結集し「V-Synth GT」へと性能を上げ、さらに今回バージョン2.0で、現状で考えられる最先端デジタル・シンセサイザーが完成した。
人工知能とも言うべき「ボーカル・デザイナー」も強化され、ボコーダー・サウンドにより一層の輝きが増し、またプロジェクトのファクトリー・データがVersion 2 / Version 1 / Analog (JP/808_909など)と切り替えられるのは驚異的なことである。
そして、忘れていけないのは追加された22種類のトーン・エフェクトである。特に「Slicer」はロング・トーンをカッティング・ギター効果のようにするかなり使えるエフェクトだ!!
リフレッシュ・サウンド アーティスト・チョイス!
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032 A Lead GT Lead

現在と未来を受け渡す王道のシンセ・リード。

039 Is It Here Pad/Strings これぞまさしくブレードランナーの世界。
094 AP-S Shaku Winds キーボードのタッチ・センスで唇の震えが伝わってくる尺八の音色。

【筋肉少女帯】【特撮】のピアノ&キーボード・プレーヤーとして活躍。 佐々木貴、Claraとのユニット【THE金鶴】でジャンルを超えた音楽制作をおこなう傍ら、【くるり】【Buck-Tick】など数多くのレコーディングでも異彩を放つ。
三柴理HP 
http://www.mishiba.net/
三柴理
新しい音色の追加と、より自然なリバーブでPAD系の音が充実したのが嬉しい。また、バージョン2.0以前に作った音や、気に入っていた音色も新しく追加された機能「ファイル・インポート」で簡単に読み込めました。
操作性が向上したので、AP-Synthesisも駆使し、生楽器なのかシンセサイザーなのかわからないような、今まで誰も聴いたことのないような新しい音を作ってみようという創作意欲が湧いてくる。
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063 Wormhole Pad/Strings

奥深いPADと、60年代の現代音楽を思わせる電子音が心地よい。和音を押さえつつ、Bender、TIME TRIP PAD、D-BEAM、S1、S2をランダムにいじりまくると、予期しない電子音が飛び出てきて最高です。

   

GLAY、DREAMS COME TRUEのツアー・キーボーディストとして活躍。伊藤由奈、宇多田ヒカル、ゴスペラーズ、TOKIOなど多くのアーティストとレコーディングやライブで競演。現在、もっと人気のあるキーボーディスト、コンポーザー、サウンド・クリエーター、プロデューサーの一人である。
永井誠一郎
V-Synth Version 2.0で新しく追加された音色をチェックしてみました。全体的にサウンド・クオリティの向上が感じられましたが、特にPAD系の音色は素晴らしいですね。最近のシンセサイザーのサウンドにとって、基音と倍音の関係って凄く重要だと思うんですよ。ベタッとしていないで、必要な帯域がしっかりと鳴っている、ただ派手な音という訳ではなく、欲しいところがちゃんと再生されている感じ。その点でV-Synth Version 2.0のPAD系の新音色はとてもバランスがよいと思います。
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012 Alter States FX/Noiz/Ambi

アッパー・トーンのフランジングが掛かったサウンドがパッドのキャラクターを引き立てている。

030 Lost Ship FX/Noiz/Ambi 新しく搭載されたリバーブにより、分厚いPADに縦軸の奥行き感が付加されて大きく広がるイメージ。アッパー・トーンのFBCオシレーターがロワー・トーンの倍音成分的に感じられる深い音色。
 

91年ビクターエンターテインメントより日本初のテクノ・ユニット『ガルトデップ』でデビュー。シンセサイザーに対する深い愛情と幅広い知識は他の追従を許さない。JSPA理事としても活躍。
齋藤久師
2.0へのバージョン・アップで一番初めに感じたのが全体的なサウンド・クオリティの向上である。新たなプリセット・パッチ・ライブラリーを聴くと、ただ過激なだけではなく、ソフトなオシレーションと滑らかなフィルタリング、新たに追加された22個のトーン・エフェクトと5タイプの高品位リバーブによりファットで柔軟な動きのある音色を作り出すことに成功していることがわかる。
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080 Corellation Combi/Others

Upper Toneのソフトなアナログ・サウンドは細かいタッチによるフィルター変化と超高品位リバーブにより繊細かつゴージャスな響きを奏でてくれる。

086 Awakening Pad/Strings これぞV-Synthならではのシンセ・サウンド。PCM波形なのかそれともアナログ・モデリング波形なのかわからない全く新しいストリングス・サウンド。
   

圧倒的なハイ・クオリティ・サウンドとグルーヴ感で、日本のR&B/ヒップホップ/ポップスのレベル・アップに貢献している。プロデュース作品はSOULHEAD、平井堅、CHEMISTRY、黒沢薫(ゴスペラーズ)、稲垣潤一、Crystal Kay、Sowelu、加藤ミリヤ、中島美嘉、倖田來未など。
菱川亜希 a.k.a.OCTOPUSSY
ローランドのV-Synthは単なる楽器の領域を超えた存在。V-Synth XTを使っていても感じていましたが、アイデアを提供してくれるブレーンのようなシンセサイザーです。V-Synth GTはエンジンがデュアル・コアになり、より強力なマシーンに進化しました。さらに今回のVersion 2.0ではWAVファイルのインポートが可能になり、取り込んだボーカルのフォルマント調整や、エフェクト処理が可能になりました。楽器としても豊富なインターフェイスにより、複雑なオペレーションを直観的に行うことができてステージでもその威力が発揮できることでしょう。
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002 Full Moon Pad/Strings

聴いたことの無い立体感。

054 Autumn Eve Pad/Strings レンジの広さと解像度が素晴らしい。
063 Wormhole Pad/Strings 背景のPadと手前で鳴っているLeadのコントラストがかっこいい!
164 Calm Pad/Strings デジタル系の涼しい音色。フォルマントを調整すると気持良い。
293 Flts & Step Melodic Seq マニュアルで弾いていると予想できない音色変化が生まれる。
   


リフレッシュ・サウンド・プレビュー

V-Synth GTの最大の魅力は他では代えの効かない唯一無二のサウンド。今回のバージョン2.0では大幅に使い勝手が向上し、WAVデータのインポートが容易になったり、サウンド・メイクにおいても高品位エフェクトが追加されたりと、V-Synth GTはよりハイ・クオリティなシンセサイザーに生まれ変わった。特にプリセット音色の完成度の高さには驚かされ、プリセットを切り替えるだけでイマジネーションが沸いてくる。即戦力サウンドが増え、制作やライブ、レコーディングでもさらに活用できそうだ。では、そんなV-Synth GT Version 2.0に搭載された最新サウンドの一部をご紹介しよう。
     
※V-Synth GT Version 2.0に搭載されているプリセット音色のデモ演奏です。

アンビエント/チル・アウト系音色
テクノ/トランス/エレクトロ系音色  
R&B/ヒップ・ホップ系音色  
APシンセシス  
ボコーダー/ボーカル・デザイナー  
アルペジオ  


リフレッシュ・サウンド・プレビュー

V-Synth GTの最新バージョン、【Version 2.0】で追加された機能などをムービーでまとめてご紹介。


最新のミュージック・シーンを意識した新サウンド。

V-Synth GT Version 2.0では、内蔵サウンドを大きくリフレッシュ。新規ウェーブフォームを追加し、新たなサウンドに生まれ変わりました。新プリセットには、ミュージック・シーンのムーブメントをセンシティブに反映し、ヨーロピアン・テイストのシンセ音色を多数収録。スタイリッシュかつモダンなサウンドを創出します。また、V-Synth サウンドの一翼を担うボーカル・デザイナーも強化。新たなキャリア・ウェーブとクロマチック・ベンド機能を組み合わせることにより、最先端のボコーダー風サウンドも自在につくり出すことが可能です。 


▲パッチ・トップ画面

エフェクトも新規に追加搭載。

V-Synth GTは、エフェクトまで含めたトータルな音づくりが行えるパワフルなリアル・シンセサイザーのフラッグシップ・モデルですが、Version 2.0ではさらに個性的なサウンド・メイクをサポートする新規エフェクトを追加搭載。トーン・エフェクトとリバーブ・タイプがさらに充実しました。トーン・エフェクトは既存の41タイプに加え、新たに22タイプを追加。例えば「48:SLICER」では、SL-20などで注目を集める攻撃的なスライス・サウンドをつくり出すことができるなど、最新のエフェクトを駆使した新たな音づくりを可能にします。また、リバーブは、Fantom-Gで好評の 5 タイプを新たに追加。専用機にも劣らない、ハイエンドなリバーブをV-Synthサウンドに付加することが可能です。

■追加されたエフェクト
TONE FX
REVERB
42:Low Boost 48:Slicer 54:Serial Delay 60:Gated Reverb 14: FG Room
43:Super Filter 49:VK Rotary 55:Modulation Delay 61: OD/DS → Stereo Delay 15: FG Hall
44:Step Filter 50:Space-D 56:Long Time Ctrl Delay 62: Cho/Flg → Stereo Delay 16: FG Plate
45:Step Phaser 51:2 Band Chorus 57:Telephone 63: Enh → Stereo Delay 17: FG Studio
46:Multi Stage Phaser 52:2 Band Flanger 58:Sympathetic Resonance   18: FG Church
47:Infinite Phaser 53:2 Band Step Flanger 59:Reverb    
WAVファイルのインポートも可能。

Version 2.0 では、新たにインポート・ファイル機能を追加。お好みの WAVファイルをインポートすることにより、より自由度の高いサウンドをつくり出すことができます。また、サンプル・トップ画面にはインポート・ファイル画面へのショートカットを追加。よりスピーディな作業を可能にします。

 


▲WAVファイルのインポート画面

3種類から選べるプリセット・プロジェクト。

今回のアップデートで搭載された最新のプリセット・プロジェクトだけでなく、従来のV-Synth GTのプリセット・プロジェクトも選択可能です。さらに、アナログ・シンセサイザーのサウンドを再現したスペシャル・アナログ・パッチ・コレクション(GT Analogプロジェクト)も搭載。懐かしのアナログ・シンセサイザー・サウンドがV-Synth GTの最新音源システムで蘇ります。プリセット・プロジェクトの切り替えは、V-Synth GTをFactory Resetさせる際に選択可能。また、インポート・ファイル機能により、これら3つのプリセット・プロジェクトから必要な音色のみをインポートすることも可能です。

 


▲ファクトリー・リセット画面

機能強化による使い勝手の向上。

Version 2.0は、ユーザーからの多くのリクエストをフィードバックさせ、各種機能の改善/強化を図りました。新たな機能と操作性により、V-Synth GTの使い勝手が大きく向上しています。マルチ・ステップ・モジュレーターにはテンプレート選択機能を追加。16種類のテンプレートから好みのパラメーターを瞬時に選び出すことができます。また、モジュレーターへグラフ入力する際に便利な Copy Graph 機能を追加。さらに、画面へのショートカット・アイコンを追加したことにより、ステップ・モジュレーターへのアクセスもスピーディになりました。

 


▲マルチ・ステップ・シーケンサー・テンプレート画面

 

アルペジエーターも同じくテンプレート機能を追加。アルペジエーターのMIDI OUTスイッチも新たに搭載したので、外部音源とレイヤーで演奏している際などの切り替えも容易に行えます。その他、コントローラー・アサインも改良。トーンのパラメーターをリアルタイムに変化させることができるマトリックス・コントロールのソースに、新たにSW1、SW2のアサインを実現。より多様な音色コントロールが可能になりました。

 

 

パッチ・コモンにはレシーブ・スイッチ機能とベンダー機能を追加。トーンごとに受信コントロールのオン/オフやベンダーの設定をすることが可能です。さらに、USB ストレージ機能を強化。USB メモリーへのアクセスも可能になり、コンピューターとのアクセス速度も向上しました。他にも、[SHIFT]+スイッチ、[SHIFT]+ E1-E8 ツマミによるジャンプ機能強化など、強化ポイントは盛りだくさんです。