ローランド・フェスティバル2017
[オルガン/パフォーマンス]ファイナル

ROLAND FESTIVAL 2017 FINAL

2017年9月23日・24日の2日間に渡り、京都パルスプラザ 稲盛ホールにて、ローランド・フェスティバル2017のオルガン・ステージおよびパフォーマンス・ステージのファイナルが開催されました。
オルガン・ステージの小学生A/B部門、中高生部門、一般部門の各予選から選出された全国の精鋭およそ90名が、個性あふれるすばらしい演奏を披露。結果発表では、各部門からそれぞれ1名にグランプリと準グランプリが、さらに全部門の中から7名に審査員特別賞が授与され、客席からは温かな拍手が送られました。
また、オルガン・ステージのフレンドリー部門予選で選ばれた代表10名と、パフォーマンス・ステージのビデオ予選優秀賞の6名のみなさんが特別演奏としてパフォーマンス。ファイナルステージで多彩な演奏を披露しました。

中高生部門・一般部門入賞者の皆さん
小学生A部門・小学生B部門入賞者の皆さん

審査員

●9月23日(土・祝)
山口 綾規氏(オルガニスト)
石田 孝子氏(ローランド・ミュージック・スクール オルガン科アドバイザー)
高井 美香氏(ローランド・ミュージック・スクール オルガン科指導スタッフ講師)
山村 喜央(ローランド株式会社 営業推進部長)
●9月24日(日)
山口 綾規氏(オルガニスト)
井川 淳子氏(ローランド・ミュージック・スクール オルガン科指導スタッフ講師)
美淋 つゆ子氏(ローランド・ミュージック・スクール オルガン科指導スタッフ講師)
山村 喜央(ローランド株式会社 営業推進部長)

オルガン・ステージ入賞者コメント

小学生A部門

グランプリ広岡 諒さん
(広島県)[スター・トレックのテーマ]

憧れだったファイナルのステージに立つことを、とても楽しみにしていました。演奏曲『スター・トレックのテーマ』は、SF映画のテーマ曲。練習では、ぼくが宇宙飛行士になって宇宙を飛んでいる姿をイメージしながら、1音1音を丁寧に弾くことを心がけました。本番は緊張のあまり思いどおりに演奏できなかったところもありましたが、最後まで気持ちを込めて弾けました!グランプリに選ばれてとても驚いたと同時に、うれしい気持ちでいっぱいです。家族やお友だち、先生も「がんばったね、おめでとう!」と、一緒に喜んでくれました。同じ音楽教室にはオルガンが上手なお兄さん、お姉さんがたくさんいるので、ぼくももっと上手に弾けるようになりたいです。

準グランプリ菱川 紗睦さん
(岡山県)[The Typewriter]

家では一緒にオルガンを習っている2人のお姉さんと交代で練習しているので、待ち時間にはYouTubeで演奏曲のオーケストラ演奏などをいつも聴いて、楽器に向かわない時間も演奏に向けて使いました。先生から「さっちゃんらしく弾いたらいいよ」と励まされ、自分らしい演奏を目標にしたものの、本番は緊張してしまいました。でも演奏後に先生や家族が「すごく良かったよ」と言ってくれて、うまく弾けたのかな?と思いました。表彰式の後、たくさんのお祝いの言葉をいただいたのは、うれしかったけど、はずかしかったです。将来はお医者さんになって、病院のホールで演奏会ができるよう、勉強とオルガン、ピアノの練習をがんばります。病気の人が元気になれるような音楽を弾いてみたいです。

審査員特別賞大河内 悠聖さん
(愛知県)[カエルの合唱]

音楽教室の発表会で初めて1人でオルガンで弾いたのがとても楽しくて、フェスティバルへの挑戦を決めました。『カエルの合唱』は、カエルがピョンピョンはねたり、ゲロゲロ鳴いたり、水の中に飛び込むのをイメージして、聴く人にもその様子が伝わるようにと練習に励みました。ぼくのおばあちゃんでもある先生からの「楽しく弾こう」という言葉のとおり、本番では緊張せずに楽しく演奏できました。結果発表では、一番最初に名前を呼ばれたので「やったー!」と嬉しくなりました。初めての参加で入賞できたので、家族もびっくりしていましたが、帰宅後に“おめでとう会”を開いてくれました。オルガンを弾くのもとても楽しいので、これからもフェスティバルに挑戦をして、またファイナルに出られるようにがんばりたいです!

審査員特別賞高野 貴愛さん
(静岡県)[ABCの歌]

オルガンとピアノを習い、アンサンブルにも挑戦しています。ファイナルでは「グランプリを取りたい」という気持ちで弾きました。レッスンではいつも先生から「メロディーを歌っているように弾いた方が良いよ」と教えてもらっていたので、そのアドバイスをもとにブレスや強弱のペダル、全身で弾くことを工夫して練習しました。何回も練習したところが上手に弾くことができて、自分の持てる力を出せたと思います。今回の結果は通っている音楽教室のホームページにも掲載されて、たくさんの方から「良かったね」とお祝いの言葉をもらうことができました。入賞できたことはうれしかったけれど、目標に届かず少し悔しい気持ちもあります。将来は外国で勉強して、獣医さんになりたいです。

小学生B部門

グランプリ日下 瑞稀さん
(滋賀県)[花のワルツ]

小学校生活最後の大会。悔いのないようにしようとファイナルに臨みました。練習では、苦手なベースに重点的に取り組みました。そのおかげで、本番では全力を出し切って、今までの中で一番の演奏ができたと思います。入賞までは予想していなかったので、結果発表のときには靴も運動靴に履き替えてしまっていました。まさか自分が選ばれるとは思わなかったので本当にビックリして、お母さんと一緒に思わず飛び上がりました。先生にもほめていただき本当にうれしかったです。これからももっと練習をがんばって、次の大会では中学生らしい難しい曲に挑戦したいです。オルガンもピアノも一生懸命練習して、中学校生活と両立できるようがんばります。

準グランプリ小泉 樹さん
(京都府)[野獣 VS ガストン]

演奏曲『野獣 vs ガストン』は、映画『美女と野獣』の劇中曲です。先生に曲のイメージを教えてもらいながら練習に励みました。本番では、「緊張している中でも、今までやってきたことを伝えよう、表現しよう」と決めて演奏しました。野獣とガストンの戦いを表現してから、ベルとのハッピーエンドを迎える部分が大好きで、特に気持ちを込めました。緊張のせいで弾いている音がなかなか響いてこなかったので不安で、演奏後には「もっとこうすれば良かった」という思いもありましたが、入賞することができて本当にうれしかったです!フェスティバルで演奏する曲はいつも大好きです。そのためにも、日々の練習からがんばって力を付けて、またこのステージに立ちたいです。

審査員特別賞伊藤 真一郎さん
(兵庫県)[ゴーストバスターズ]

演奏曲『ゴーストバスターズ』は、映画を観てイメージがひらめいて、先生と相談して決めました。メロディーのイメージが強いので、それを壊さないよう先生と曲を作り上げていくのがとても楽しかったです。ファイナルの舞台にはずっと憧れていました。緊張しましたが、スクールの会報誌で見たことのあるお友だちと同じ舞台で演奏できるチャンス、「もう楽しむしかない」と臨んで、楽しんで弾くことができました。入賞には先生や家族もビックリしていましたが、「たくさん練習したことを認めてもらえたんだね」と一緒に喜んでくれました。今回の入賞で、自分の演奏に自信がつきました。これからもいろいろなジャンルの曲を勉強して、みんなに楽しんでもらえるよう、そしてまたファイナルの舞台に立てるように、練習をがんばりたいと思います。

審査員特別賞菱川 晴叶さん
(岡山県)[Fascinating Rhythm]

これまで姉と妹はファイナルに出場していて、私だけが出場できていなかったので、「今年こそ絶対ファイナル!」と思って大会に臨みました。予選の1週間前に左手の指を骨折してしまったのですが、動かせる指を目一杯使って弾きました。ファイナルに向けた練習では、口で歌ったり、家族に演奏を聴いてもらったりして、1つ1つの音を大切に弾くことや間の取り方に気をつけました。本番中は、頭の中が真っ白で覚えていないけれど、演奏後に先生や両親から「良かったよ」と言われて、うまく演奏できたのだと思いました。賞までいただけて、とてもうれしかったです。将来は本を作る仕事か、体の不自由な人を助ける道具を作る仕事をしたいですが、自分で楽譜を作ったり、アレンジをして本を出版したり、人の心を打つような曲を作ってみたりもしたいです。

審査員特別賞岩本 智美さん
(福井県)[The Tom And Jerry Show]

今回演奏した『The Tom And Jerry Show』は、曲から想像したストーリーを先生に話したら「おもしろいね」と笑ってくれたのが嬉しい思い出です。クラリネットやサックスの音をいっぱい使っているので、それぞれの楽器の息遣いに気をつけて練習しました。ファイナルは入賞にはこだわらず、「自分自身が楽しく弾こう」という気持ちで臨みました。本番の演奏は緊張であまり覚えていません(笑)。少し失敗してしまったので、結果発表で名前を呼ばれるとは思わなかったので驚きました。「毎日よくがんばったね」と、先生や家族に言ってもらえたことが嬉しかったです。サックスやフルートなどにも興味があるので、将来はアーティストのサポートができるような音楽家になりたいです。そのためにも先生からいろいろなことを学んで、もっともっと上手になりたいです。

中高生部門

グランプリ中村 芽生さん
(京都府)[アカプルコの月]

アコーディオン奏者、桑山哲也さん作曲の『アカプルコの月』を演奏しました。練習では、楽器の弾き方や音色について調べたり、家にあるアコーディオンで演奏してみるなど、表現力を意識しました。ファイナルは、今までの練習の成果をすべて発揮できるよう「悔いを残さず、楽しんで弾こう」という気持ちで臨みました。弾き始めは緊張しましたが、だんだんといつもの練習のように弾くことができました。結果発表で名前が呼ばれたときはビックリしましたが、少しずつ実感が湧いてきて、とても嬉しかったです。応援してくれたお友だちからも、「感動した」、「自慢の友だち」とたくさんのうれしい言葉をもらいました。この大会で得た経験と喜びをバネに、もっとステップアップできるように、いろいろなジャンルの曲に挑戦していきたいです!

準グランプリ西口 綾乃さん
(大阪府)[Cheek To Cheek]

『Cheek To Cheek』は、いろいろな場面がころころと変わっていく曲なので、それぞれのイメージを想像して弾くことに気をつけました。中でも「どの音を聴いてほしいか、それにはどの音量が一番伝わるか」は、先生と相談しながら何度も調整しました。また、それぞれのメロディーを生かせるように、自分が特に好きなフレーズや音を大切にしました。本番は「たとえ間違えても緊張しても、聴いてほしいところが伝わるように!」と思っていました。実際、練習通りにいかなかった部分もありましたが、メロディーをうたって、全身で表現できたかなと思います。友だちも「すごい」、「また演奏を聴かせて」と喜んでくれました。これからも音楽やスポーツ、いろいろなことに挑戦し続けていきたいですし、楽器もいろいろなものに挑戦したいです。

審査員特別賞花村 祐太さん
(広島県)[Donna Lee]

演奏した『Donna Lee』は左手で手ベースをしながら速いテンポで弾くのが大変でした。ファイナル当日は、「楽しんで演奏できたらいいな」と思って臨みましたが、納得のいく演奏ができず、悔しい気持ちがありました。結果発表では、自分が選ばれるとはまったく思っていなかったので、名前を呼ばれたときはビックリし過ぎて、普段以上に顔が固まってしまいました。思うように弾けなかったところもありましたが、自分自身の課題や、感じたことがたくさんあったので、今回参加して良かったと思っています。オルガンを弾くことは大好きなので、これからもずっと続けていきたいです。カッコ良いアドリブ演奏ができるようになりたいです!!

審査員特別賞牧野 瑠佳さん
(東京都)[沈める寺院]

ピアノ曲『沈める寺院』は、音数が少ない分、1音1音の持つ機能や役割を先生から教えていただきました。思考をフル回転させながら弾くのは大変でしたが、常に聴く人側の耳を持ち、“客観的に自分の演奏を見る自分”を作りました。本番当日は、部門内の演奏順が一番最後で、皆さんの演奏が耳に入っていつもより緊張しましたが、丁寧な呼吸ができ、イメージに近い演奏ができたと思います。初めてオルガンのファイナルで入賞できて、思わぬごほうびをいただけたと思っています。何よりも、これまでずっと熱心にご指導してくださった先生にやっと恩返しができたと、少しホッとしています。入賞という大きな経験を、また次の音楽を作り出すパワーに変えていきたいです。

一般部門

グランプリ月森 彩芽さん
(大阪府)[There's No Business Like Show Business]

今回演奏した『There's No Business Like Show Business』では、初めてシアターオルガンのアレンジに挑戦しました。特に力を入れたのは、アウトプットするまでに音色や楽器特有の奏法などを、さまざまな曲を聴いて吸収したこと。先生には、私の頭の中のイメージを楽譜にするためのアイディアや、納得がいく音色を考えて選ぶ時間をいただきました。本番は、弾いていて一番楽しいと思える瞬間でした。どれくらい聴き映えする演奏ができたのか自分ではわからなかったので、結果発表では驚きと、新しい挑戦が認められたうれしさで泣いてしまいました。ほかの楽器とのアンサンブルや音楽講師としての活動、幼児教育の勉強など、チャレンジしたいことがたくさんます。これまで自分の演奏だけに集中してきた私にはまだまだ知らない世界。いただいた仕事や勉強する機会を大切にしていきたいです。

準グランプリ出射 かおりさん
(広島県)[Night And Day]

今回はフェスティバルが新しくなり、ファイナルがどんな雰囲気なのか、不安でもあり楽しみでもありました。練習では自分の演奏を何度も録音して、“これはヒドイな…”とか、“前より良くなったかも?”と繰り返し客観的に聴くようにしていました。ファイナルに向けたレッスンでの先生のお言葉やアドバイス、お手本演奏の音色などは全てが宝物です。本番は「とにかく楽しさが伝わるような演奏がしたい」と思っていました。反省点もありましたが、ステキなステージで演奏できたことに感謝したいです。まさかの入賞でしたが、とてもうれしかったです!まだまだ足りないことだらけの自分ですが、一歩ずつ前に進みながら成長していきたいです。音楽を通して出会えたたくさんの人と、これからも一緒に歩いていけるように、今まで以上に自分磨きをしたいと思います。

パフォーマンス・ステージ特別演奏者コメント

上坂 碧衣さん
(福井県)[365日の紙飛行機(オルガン+ボーカル)]

『365日の紙飛行機』は歌詞がお気に入りの曲です。大好きなオルガンでの弾き語りはむずかしかったけれど、レッスンで先生がたくさんほめてくれたり、「この調子でがんばろうね」といつも励ましてくれたので、練習もがんばることができました!本番のステージは、客席のみなさんに楽しんでもらいたい、そして気持ちが伝わるように、笑顔で心を込めて、ハッキリとした言葉で歌うことを心がけました。緊張して練習どおりにできないところもありましたが、楽しく演奏できました!ファイナルでエアロフォンの演奏を見て、私も弾いてみたいと思いました。将来はオルガニストになりたいです。

黒畑 和甫さん
(石川県)[I Got Rhythm(デジタルピアノ)]

パフォーマンス・ステージの創設にワクワクしていました。『I Got Rhythm』は以前オルガン・ミュージックフェスティバルで演奏したものを、先生がデジタルピアノの機能を活かしたアレンジにしてくれました。同じテーマがさまざまに変化して、ラストは大編成のビッグバンドになるパターンがお気に入りです。本番では、曲の展開がどんどんラストに向かって盛り上がっていくので、とにかく楽しさを出せるように演奏しました。途中のドラムソロでは客席のみなさんが手拍子に乗ってくれて、ぼくも気持ちよく盛り上がったのですが、テンションが上がり過ぎてミスを連発してしまいました。でも、演奏後に「良かったよ、楽しい演奏だったよ!」と声をかけてくださった方がいてうれしかったです。大学生になっても、オンラインを活用するなどして、先生のレッスンを受けて音楽を学び続けたいです。

西島 侑太郎さん
(兵庫県)[September(デジタルピアノ+ボーカル)]

『September』は、世界観を作りながら自分らしさも出せると思って選曲して、普段から演奏し慣れたデジタルピアノでチャレンジしました。テンポを速めたり、音色を曲中で変えるなど、自分なりのアレンジができたと思います。特に音色を変えるタイミングがズレないよう気をつけて練習しました。先生からは、ステージ上でどんなことがあっても動じずに対処する方法をアドバイスしていただきました。本番はとにかく“ステージを楽しもう”その一心でした。少しハプニングもありましたが、それも含めてとても楽しめました。今後はサックスやトランペットなど、今までやったことのない楽器にもどんどんチャレンジしていきたいです。ギターとサックスを手に、自転車で日本一周してみたいです!

高山 美恵子さん
(大阪府)[SPAIN(シンセサイザー+デジタルピアノ)]

『SPAIN』は敬愛するチック・コリアの作品であり、人生で一番弾きたかった曲。この曲だからこそ特別演奏という幸運をつかめたのだと思います。パフォーマンス・ステージ応募に向けて自分でアレンジし、弾き方や音色が活きるようタッチ、ペダルの使い方に気をつけて練習しました。本番前はめちゃくちゃ緊張しましたが、演奏を始めると徐々に気持ちが落ち着いてきて、特に後半のピアノソロからエンディングにかけて派手に盛り上がるフレーズは結構うまく演奏できたな、と振り返って満足しています。長年取り組んできたピアノとシンセサイザーに加えて、Vドラムのレッスンも始めました。いずれドラムを交えたアンサンブルで1曲演奏してみたいです。

木下 有子さん
(神奈川県)[Tell Me a Bedtime Story(エアロフォン)]

“エアロフォン”は、「人前で演奏する目標があれば練習するはず」と思い、フェスティバルをきっかけに購入しました。『Tell Me a Bedtime Story』は、かつてサックスで初めて吹いた思い出の曲です。自分のエアロフォン力とオルガン力の二人羽織、そして電子ならではの表現を考えて選曲しました。バッキングデータはオルガンで自作し、楽器の設定はいろいろなウェブサイトを見て研究しました。当日は自分の生徒さんもオルガン・ステージに出場していたので、一緒に「まずは音楽を楽しもう!」とステージへ上がりました。客席の正面を向く演奏スタイルは心細かったものの、気持ちよく吹けました。音楽に関われる環境に感謝し、“自分の音楽を創る”ために日々楽しみながら精進したいです。