
レコーダーとして、高いクオリティと優れた操作性を誇っているだけでなく、さまざまなシチュエーションに対応する多彩な機能性と豊富に用意された実用的なアクセサリーも、R-09HRの大きな魅力のひとつだ。
原田さんは、今回の試奏で標準付属されているワイヤレス・リモコンに、大きなメリットを見出したようだった。
原田:リモコンが使えるというのは、とても便利ですね。スタジオでバンドの練習をする時って、音のバランスが良さそうなところに置いて録ってみますよね。そうすると、だいたいは自分の場所から少し離れちゃうんです。そこで「じゃあ、録ってみようか」ってなると、まず録音ボタンを押しに行って、戻ってきてから演奏を始めるわけです。で、演奏が終わるとすぐ、「今のところは、さっきの方が良かったね」なんて話し出すことが多いから、そのまま録音ボタンを止め忘れちゃうこともあるんです。ですから、手元でリモコン操作ができるのは、非常に助かります。それに小さいライブ会場なら、客席に置いたR-09HRをステージからリモコンで操作すれば、自分でライブを録るということもできそうですよね。
一方のミト氏は、オプションの専用カバー・スタンド・セット(OP-R09HR-C)とマイク・スタンド・アダプター(OP-R09M)を併用することで、マイク・スタンドへの取り付けが可能な点に注目。録音時のマイキングの重要性について語ってくれた。
ミト:R-09HRをスタジオにあるマイク・スタンドに取り付けられると言う点は、とても実用的ですね。リハーサル・スタジオで録音する場合、一般的にはレコーダーをイスの上に置いて録ったりすることが多いと思いますが、マイクの位置が床に近いとローが回ってしまって、バランスが悪くなってしまいがちです。でもスタンドを使うことで不要なローの回り込みを解消できますし、高さや角度などによって録音できる音色もコントロールできますから、細かいマイキング調整が可能となるということは、演奏をいい音で録るためにはとても重要なことだと思います。
さらにミト氏は、アーティストならではの発想で、ユニークな活用アイデアまで披露してくれた。
ミト:楽曲をコピーしたり、インタビューのテキスト起こしとかの際に、音が聴き取りやすいように再生スピードを変更できるんですね。これは、相当進化してますね。僕は、この可変再生スピード機能が、ちょっと面白そうだと感じているんです。音楽でも、普通に演奏を録音して、その再生スピードを落としてオーディオ出力したものを録り直して、それをオーディオ編集して……。こういう手法も、ちょっと試してみたいですね。なんだか現代的なレコーディングができそうな気がします。R-09HRは、実にシンプルでハイクオリティ。機能も豊富で、いろんな活用アイデアが浮かんでくるレコーダーですね。

プロが納得するサウンドが録れるだけでなく、感性をも刺激するレコーダー、R-09HR。アーティストの、良きパートナーである。
■取材協力:株式会社デュース |