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今回、3人によるセッションをR-09HRで録音するにあたって、クラムボンのリーダーであり、レコーディングやエンジニアリングに関する知識も豊富なミト氏に、まずリハーサル・スタジオでバンド・サウンドを録音する際のポイントを教えてもらった。
ミト氏のアドバイスに従い、R-09HRをドラムからやや距離を離しながらデジタル・ピアノ用のモニター・スピーカーに近づけることで、パート感の音量バランスを調整した。このように、楽器とマイクの距離/角度でバランスを整えることが、いい音でワンポイント・ステレオ録音を行う際のコツだ。
サウンド・チェックから、途切れることなく3人のアンサンブルが高揚していく中で、インプット・レベルを慎重に調整し、二度と訪れることのない一瞬の響きを「24ビット/96kHz」の最高音質で、リニアPCM録音(WAV)を行った。
セッション終了直後。まだまだその余韻が冷めやらぬ状況で、録音したサウンドをすぐにチェックしてもらったところ、3人ともに一様に、その音のよさに驚いた様子だった。
ミト:とにかく、ドラムがすごくいい音で録れていることに驚きました。
伊藤:あえて今回、ドラムのヘッドやシンバルを触ってるくらいの叩き方でプレイしてみたんですが、そのヘッドを擦る感じのニュアンスまで、とても繊細に録れていますね。小さく叩いた時のニュアンスがきちんと録れている点が、ドラマーとしてはとても嬉しいですね。ヘッドに触れるような叩き方をした時って、ほとんどの場合は音が埋もれて録られてしまうことが多いので、レコーディングでこういうプレイをするのが難しいんです。ドラムのヘッドを指で触っただけの感じや、小さな音量で叩いた時の音色の表情がちゃんと録れるのは、とても助かります。そもそも、僕がそういうタイプのプレイヤーですので。
ドラマーである伊藤氏はもちろんのこと、3人が3人とも異口同音で語ったことが、今回のセッションで唯一のアコースティック楽器であったドラム・サウンドのよさであった。そこで改めて、ドラムのみの録音も行ってみることとなった。 |
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