ニュースリリース

2011年1月14日

ピアニストの思いを余すことなく表現し、ピアノ音楽の可能性を広げるローランドピアノ・デジタルのフラッグシップ・モデル「V-Piano Grand」発売

 ローランド(株)(社長:田中英一 http://www.roland.co.jp/ 資本金:92億74百万円)は、ローランド最高峰のピアノ・サウンド「V-Piano音源」や、独自の立体音響技術「RSS」*を駆使して奥行き感ある音場をつくり出す新開発のサウンド・システムを搭載し、「V-Piano」の豊かな響きと高い表現力をさらに幅広いピアニストの方々にお楽しみいただける当社ピアノのフラッグシップ・モデル『V-Piano Grand』を、2011年5月下旬から発売します。

2009年1月に発表した「V-Piano」 幾世紀にもわたってピアノづくりのマイスターたちの手で磨き上げられ、数多くの作曲家やピアニストたちに育まれてきたアコースティック・ピアノ。当社は、このピアノが持つ豊かな表現力や音楽性を追求しつづけ、2009年1月に、弦、ハンマー、響板、ダンパー、共鳴音など、ピアノ音を構成する要素の複雑な相互干渉を再現し、アコースティック・ピアノの発音原理を踏襲した「V-Piano音源」を開発、ステージ型の「V-Piano」を発表しました。

「V-Piano Grand」 『V-Piano Grand』は、上記の「V-Piano音源」の特長を最大に活かしながら、新設計のグランドピアノ型のキャビネットとのコンビネーションで奥行きと広がりのある豊かなピアノ・サウンドを再現する新開発のサウンド・システムを搭載。さまざまなピアノ音成分それぞれを、ピアノ本体の最適なエリアで再生させます。例えば、ハンマーが弦を叩く際生じるノイズ成分は、演奏者により近い位置に配置することでダイナミックさを表現。その後方に、弦そのものの振動成分、さらにその後方にさまざまな共鳴成分や響板の響きなどを配置することで、豊かで奥行き感のあるサウンドが実現します。このシステムによりピアノ全体から音が響いているような豊かな音場をつくり上げ、演奏者の位置はもちろん、客席などさまざまなリスニングポイントで、ベストなピアノ・サウンドを楽しめます。

 『V-Piano Grand』は、クラシック・コンサートをはじめ、ご家庭などさまざまな場面で演奏いただける最先端のピアノです。

*RSS(Roland Sound Space):立体音響を実現するローランド独自の信号処理技術。

品名/品番 価格 発売日 初年度販売台数 (国内・海外 計)
デジタル・ピアノ
V-Piano Grand
未定 2011年5月下旬 300台

製品のポイント

  1. 『V-Piano Grand』に最適にチューンナップした「V-Piano音源」を搭載
  2. 奥行きと広がりがある豊かなピアノ・サウンドを再現する新開発のサウンド・システムを搭載
  3. 演奏者のニュアンスを確実に音源へ伝える「PHAVアイボリー・フィール鍵盤」「プログレッシブ・ダンパー・アクション・ペダル」を搭載
  4. シンプルでスマートなグランドピアノ・キャビネットに、新機構「アコースティック・ポジション」を搭載した鍵盤蓋を採用

詳細

● V-Piano Grandに最適にチューンナップした「V-Piano音源」
『V-Piano Grand』は、クラシックなどで広く使われる「ビンテージ・ピアノモデル」*1から、アコースティック・ピアノでは実現不可能な未来志向の「バンガード・ピアノモデル」*2まで、幅広いピアノ・サウンドを生み出すローランドの先進技術「V-Piano音源」を『V-Piano Grand』に最適にチューンナップして搭載。アコースティック・ピアノそのものを録音して内蔵するサンプリング方式の音源とは異なり、『V-Piano Grand』では、弦、ハンマー、響板、フレーム、ペダルなどグランドピアノを構成する物理的要素を元に、緻密なサウンド・デザインを行っているので、ピアノ本来の持つリアルな音色から、アコースティックでは難しい先進的なピアノ音色まで構築できます。
また、従来のピアノ・モデルに加え、『V-Piano Grand』に最適化された、新規ピアノ・モデルも搭載し、より表現力豊かなピアノ演奏を楽しめます。「V-Piano」特有の繊細な音色エディットも可能なので、調律師になった感覚で、弦のチューニングを変えたり、ハンマーの固さを調整したり、自分好みのピアノ音色をつくることができます。

*1「ビンテージ・ピアノモデル」: 世界の銘機と呼ばれるアコースティック・ピアノのサウンド・イメージを再現します。
*2「バンガード・ピアノモデル」: 全弦銅巻3本弦や全弦銀巻3本弦など、アコースティック・ピアノでは、物理的制約によって実現できなかった先進的なピアノ音をつくり出します。

● 奥行きと広がりがある豊かなピアノ・サウンドを再現する新開発のサウンド・システム
新開発のサウンド・システムは、独自の立体音響技術「RSS」により、さまざまなピアノ音成分それぞれをピアノ本体の最適なエリアで再生させることで、従来の再生システムでは得られなかった奥行きと広がりのある豊かなピアノ・サウンドを実現します。例えば、ハンマー・アクションから生じるノイズ成分は、演奏者により近い位置に配置することでダイナミックさを表現。その後方には弦そのものの振動成分を、さらにその後方にはピアノのフレームやダンパー開放状態の弦などから生じるさまざまな共鳴成分を配置。そして、それらを響板からの響き成分が包み込むことで、豊かな響きを実現します。このサウンド・システムにより、演奏者の位置はもちろん、客席などさまざまなリスニングポイントで、ベストなピアノ・サウンドを楽しめます。

● 繊細なタッチを音色に反映する最高峰の「PHAVアイボリー・フィール鍵盤」
ローランド最高の演奏感と表現力を誇る「PHAVアイボリー・フィール鍵盤」で、ピアニッシモの繊細なタッチから、連打を多用するダイナミックなタッチまで、演奏者の思いを余すことなく音色へ伝えます。高音域と低音域で変わる重さの違いはもちろん、鍵盤を静かに弾いたときに感じるグランドピアノ特有のクリック感を再現する「エスケープメント機構」も装備し、ピアノ本来の演奏感を繊細に再現しています。また、アイボリー・フィール仕様の鍵盤は、白鍵は象牙、黒鍵は黒檀の見た目と風合いを再現しており、極上のタッチを実現しています。表面素材は、吸湿性にも優れているので、汗による滑りを防ぎます。

● 自然な操作感と音色変化の「プログレッシブ・ダンパー・アクション・ペダル」
グランドピアノさながらの操作感で、自然な音色変化が可能です。踏み始めは軽く、ダンパーが効き始める直前で重くなるというアコースティック・ピアノ特有の構造をリアルに再現。ハーフ・ペダルなどの奏法も自然に行えます。また繊細な音色変化も表現でき、ペダルを踏み込んだ深さの違いによる音の減衰の変化まで忠実に再現しているので、クラシック曲などで重要な緻密なペダル・ワークも可能です。

● 新機構「アコースティック・ポジション」搭載の鍵盤蓋
シンプルでスマートなグランドピアノ・キャビネットに、新機構の「アコースティック・ポジション」を搭載した鍵盤蓋を新たに採用。デジタル・ピアノでありながら、アコースティック・ピアノと同様の演奏感を味わえます。鍵盤蓋を2段階に動かしてセッティングすることができ、鍵盤蓋を鍵盤近くにスライドさせることで、音量調節など演奏時に必要な最小限の操作子以外を隠すことが可能。コンサートの際など、LCDディスプレイを隠して、リアルなアコースティック・ピアノの感覚で演奏に集中できます。また、高品位な鏡面仕上げになっているので、鍵盤蓋の裏面に演奏者の手が写りこみ、アコースティック・ピアノの演奏に慣れたピアニストでも違和感なく演奏できます。

製品写真

V-Piano Grand

製品画像は、製品画像ダウンロードページよりダウンロードいただけます。

詳細および主な仕様

詳細および主な仕様につきましては、専用ホームページでご確認ください。

http://www.roland.co.jp/products/jp/V-Piano_Grand/

この資料に関するお問い合わせ先

ローランド株式会社 お客様相談センター
TEL: 050-3101-2555

※製品の仕様およびデザインは改良のため予告なく変更することがあります。
※本ニュースリリースに記載されている社名、製品名などの固有名詞は、各社の登録商標または商標です。

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