ニュースリリース

2011年1月13日

電子楽器で映像をコントロールする新規格「MIDI Visual Control」対応製品の開発

 ローランド(株) (社長:田中 英一 http://www.roland.co.jp/ 資本金:92億74百万円)は、AMEI(社団法人音楽電子事業協会)とMMA(MIDI Manufacturers Association Incorporated) が制定した、電子楽器で映像をコントロールする世界共通規格「MIDI Visual Control」に対応する製品を今後、開発、拡充していきます。

MIDI VISUAL CONTROL

 当社は電子楽器と電子楽器をつなぐ規格である「MIDI」(*)の業界標準化を強く推進しました。結果、1983年、「MIDI」は世界共通規格となり、異なるメーカー間の電子楽器同士をつなげることができるだけでなく、コンピュータ・ミュージックや通信カラオケ、そして携帯電話の着信メロディーなどにも活用され、楽器産業に大きな改革と発展をもたらしました。「MIDI Visual Control」はこの「MIDI」に新たに追加された規格です。ケーブル1本で電子楽器と映像機器をつなぐだけで、楽器演奏に連動した映像の切り替えや、映像の再生スピード、色や形のコントロールを実現します。

 近年のコンサートでは巨大スクリーンにビジュアル・イメージを映し出し、それを演奏とシンクロさせるなど、音楽と映像は切り離せない存在になっています。 またプロジェクター等の性能も飛躍的に向上し、価格も手頃となっているため、中小規模のライブハウス等でも映像設備を導入するところが増えています。

 このような背景の中、当社は演奏家自身が楽曲に合わせて映像をコントロールしたいというニーズは更に高まると考え、2002年に電子楽器の演奏で映像をコントロールする独自機能「V-LINK」(**)を開発しました。「V-LINK」対応製品は現在までに90万台が出荷されています。さらに2008年には「V-LINK」の仕様を無償公開し、業界標準化を推進してきました。「MIDI Visual Control」はこの「V-LINK」を元にし、すべてのメーカーが使えるように汎用性を高めた規格です。

 当社は今後「V-LINK」と共に、この「MIDI Visual Control」をサポートした新製品の開発を推進していきます。そして、「MIDI Visual Control」の普及を促進し、「電子楽器で映像を演奏する」という新しい表現方法や楽しみ方を広め、楽器業界、音楽業界、そして映像業界の発展に寄与するよう努めます。

*MIDI ・・・ Musical Instrument Digital Interface、電子楽器の演奏データを機器間でデジタル転送するための世界共通規格。

**V-LINK ・・・ 楽器の演奏によって音だけでなく映像も制御し、演奏に連動した音と映像効果を提供する機能。

この資料に関するお問い合わせ先

ローランド株式会社 経営企画部 広報・IR室
〒431-1304 静岡県浜松市北区細江町中川2036-1
TEL: 053-523-3652

※本ニュースリリースに記載されている社名などの固有名詞は、各社の登録商標または商標です。

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