ニュースリリース

2009年11月5日

新開発の「スーパーナチュラル・ピアノ音源」により タッチによる思い通りの音色変化、自然な音の伸び、一鍵ごとの表情の違いまで再現する ローランドピアノ・デジタル「HP307/HP305/HP302」発売 最上位機種では、最新鍵盤により弾き方の違いまでも表現

 ローランド(株) (社長:田中 英一 http://www.roland.co.jp/ 資本金:92億74百万円)は、新音源「スーパーナチュラル・ピアノ音源」の搭載により、これまでのサンプリング音源では不可能だった表現を可能にした、ローランドピアノ・デジタル『HP307』『HP305』『HP302』を、11月21日(土)から発売します。

 「スーパーナチュラル・ピアノ音源」とは、ローランド最高峰のピアノ「V-Piano」(2009年3月発売)の技術と、好評を得ている「88鍵ステレオ・マルチサンプリング音源」の技術を融合して生まれた全く新しい音源です。
 この音源は、従来のタッチの強弱に合わせて複数のサンプル波形を切り替える方式とは全く異なり、演奏者のタッチに最適な音を瞬時に合成して発音するので、切り替えによる段差が原理的に生じません。それゆえ、タッチによって思い通りの表現が可能となり、これまでになく極めてなめらかで自然な音色変化を実現できました。また、アコースティック・グランドピアノの打鍵した後に美しく伸び、変化しながら消えていく音色の変化にも着目。新音源ではこの自然な音の変化を再現することが可能になり、和音の美しい響き、音の消え際の美しい余韻も表現します。
 もちろん、アコースティック・グランドピアノの88鍵を一鍵ずつ丁寧にサンプリングした定評のある「88鍵ステレオ・マルチサンプリング音源」をベースとしているので、一鍵一鍵で表情の異なるアコースティック・グランドピアノの美しい響きを再現しています。
 最上位機種の『HP307』には、弾く強さだけでなく弾き方の違いまでも検出可能な最新ピアノ鍵盤「PHAV(プログレッシブ・ハンマー・アクションV)鍵盤」を搭載。連打性に加えて表現力を格段に向上させ、弾く人によって音の表情が変わるピアノ本来の豊かな音色を実現。ピアノ演奏上級者の方にも満足いただける繊細なタッチと豊かな表現力を獲得しました。
HP307黒塗鏡面艶出し塗装仕上げ 中心モデルの『HP305』は、好評のPHAIIアイボリー・フィール鍵盤、高級感あふれる前脚付キャビネットなど、ピアノとしての高い基本性能を奥行き42cmのコンパクト・サイズで実現。市場ニーズの高いコンパクト・サイズと高い性能を両立いたしました。
 HPシリーズのエントリー・モデル『HP302』は、高性能スピーカーと高効率な電源やアンプを搭載。消費電力を押さえながらも、当社従来製品と同等の音量感を実現しました。

 デザイン面では、高級感あふれる「黒塗鏡面艶出し塗装仕上げ」や新色「ローズウッド調仕上げ」を製品ラインアップに加えるほか、演奏に集中できる「アコースティック・ポジション」などキャビネットやペダルなどのデザインも一新。「HPシリーズ」全機種を、フルモデルチェンジいたします。

品名/品番 価格 発売日 初年度販売予定数
(国内・海外含む)
ローランドピアノ・デジタル
HP307HP305HP302
オープン価格 2009年11月21日 HP307:8,000台
HP305:10,000台
HP302:15,000台

詳細

1.最先端の「スーパーナチュラル・ピアノ音源」を全機種に搭載

スーパーナチュラル・ピアノ音源 スーパーナチュラル・ピアノ音源は、ローランド最高峰ピアノである「V-Piano」のテクノロジーと「88鍵ステレオ・マルチサンプリング音源」技術を融合して生まれた、全く新しい画期的な音源です。フルコンサート・グランドピアノの特性を徹底追求し、鍵盤ひとつひとつの鳴りや響きの違いまでも忠実に再現。さらに、新たに開発した発音方式により、弱く弾くとやわらかくまろやかな音、強く弾くと力強いきらびやかな音へと変化していく、ピアノの表現力の基本とも言える音色の変化も、アコースティックピアノ同様に自然で演奏者の思い通りの変化を実現。ppp(ピアニシシモ)からfff(フォルテシシモ)まで、さらに幅広くなったダイナミックレンジにより、繊細なタッチや高度な演奏テクニックにも豊かな表現力で応えます。また、美しく伸び、消えていく、ピアノ音ならではの自然な音の減衰もみごとに再現。すべてが調和して、従来のサンプリング音源では再現できなかったアコースティック・グランドピアノさながらの、なめらかで表情豊かな演奏をご堪能いただけます。

音の減衰イメージ

2.演奏者の弾き方の違いも表現する「PHAV(プログレッシブ・ハンマー・アクションV)鍵盤」を『HP307』に搭載

 当社の鍵盤は、グランドピアノと同様、バネを一切使わずハンマーの重さだけで動く自然なタッチを実現しています。低音域はずっしり、高音域は軽やかな弾き心地。弱く弾いたときにはすっと沈み、強く弾いたときにはしっかりした手応えを感じるというリアルなタッチを再現しています。最上位機種『HP307』には、連打性と表現力が格段に向上した「PHAV(プログレッシブ・ハンマー・アクションV)鍵盤」を搭載。新音源とのコンビネーションにより、弱音から強音まで、また演奏者や奏法による弾き方の微妙な違いまでも音色に反映することができます。また、『HP307』と『HP305』には象牙と黒檀の触り心地を再現した「アイボリー・フィール鍵盤」を採用しました。さらに、鍵盤をゆっくり押さえると途中で抵抗感が増してからすっと軽くなるという、グランドピアノ特有のクリック感を再現した「エスケープメント機構」を全機種に搭載。より繊細なピアニシモなど豊かな表現をかなえます。

3.演奏に集中できる「アコースティック・ポジション」など、ピアノのデザインも一新

アコースティック・ポジション 外観は、シンプル・モダンのインテリアに合う、エッジを活かしたシャープですっきりとしたデザイン。仕上げのバリエーションとして、『HP307』と『HP305』には、シックで落ち着いた新色の「ローズウッド調仕上げ」、好評の「サテンブラック仕上げ」に加え、高級感のある「黒塗鏡面艶出し塗装仕上げ」の3色を、エントリー・モデルの『HP302』には、「ローズウッド調仕上げ」と、子供部屋にぴったりの明るい「ライトチェリー調仕上げ」の2色をご用意しました。また、鍵盤蓋を一段スライドさせ操作パネルを隠すことで、シンプルな見た目の美しさだけでなく、ボタンや表示器を気にせず演奏に集中できる、ローランドならではの「アコースティック・ポジション」を全機種に採用しました。

4.2人で別の曲も演奏できる「新ツインピアノ」など、デジタルならではの便利なレッスン機能も搭載

同じ高さの「ド」が鳴ります 鍵盤を左右2つの領域に分割して同じ音域を2人で演奏できる「ツインピアノ機能」が新しくなり、2本のヘッドホンを接続することで、左右別々に演奏できるようになりました。2人同時に別の曲を練習できるので、1台のピアノ使って兄弟姉妹など2人で仲良くレッスンできます。
 また、練習に役立つ多彩な伴奏付内蔵曲を72曲ご用意。全機種に外部メモリー端子を装備しているので、USBメモリーを使った曲の保存や再生ができるほか、別売りのUSB CDドライブ「CD-01A」を接続すれば、お気に入りの音楽CDでセンター・キャンセルやテンポを変えながら楽しくレッスンできます。もちろん、レッスンに大活躍のメトロノームや3トラック録音機能なども搭載。曲を再生させながら片手ずつの練習も可能です。さらに、『HP307』には赤外線受信機能も備えているので、iモード携帯サイト「iかなでル」からの市販のミュージック・データのダウンロードもでき、お好きな曲をバックに練習を楽しめます。

HP307

HP305

HP302

製品画像は、製品画像ダウンロードページよりダウンロードいただけます。

主な仕様

主な仕様につきましては、専用ホームページでご確認ください。
HP307: http://www.roland.co.jp/products/jp/HP307/
HP305: http://www.roland.co.jp/products/jp/HP305/
HP302: http://www.roland.co.jp/products/jp/HP302/

この資料に関するお問い合わせ先

ローランド株式会社 お客様相談センター
TEL: 050-3101-2555

※製品の仕様およびデザインは改良のため予告なく変更することがあります。
※本ニュースリリースに記載されている社名、製品名などの固有名詞は、各社の登録商標または商標です。

このページの上へ