ニュースリリース

2009年4月15日

演奏者がステージ上でミキシングを自在に調整できる ライブ・パーソナル・ミキサー「M-48」発売 シンプルな配線でステージはすっきり。ハウリングも防止でき、臨場感ある高音質なモニター環境を実現

 ローランド(株) (社長:田中 英一 http://www.roland.co.jp/ 資本金:92億74百万円)は、ライブ・ステージの上で個々の演奏者が演奏用のミキシングを自在にコントロールでき、ライブ・ステージの省力化と高音質化を実現するライブ・パーソナル・ミキサー『M-48』を、4月24日(金)から発売します。

 ステージ上の演奏者は、演奏者用にミックスした音(モニター・ミックス)を聴きながら演奏しています。従来のモニター用システムでは、床に多数のスピーカーを設置するため「ハウリング」などの問題が発生、しかも専任のエンジニアが演奏者ごとに最適な音声バランス調整を行うため、設定に多くの時間を要しました。

 このような問題を解決するのが、新製品ライブ・パーソナル・ミキサー『M-48』です。『M-48』は、演奏者自身が手元で自由に音量バランスや音声加工などを調整できます。また、新開発のデジタル・オーディオ伝送技術「REAC* embedded Power」により、LANケーブル一本で音質劣化なく最大40チャンネルの音声を入力できるほか、電源も供給できるので、シンプルに配線できます。『M-48』と同時開発の新製品インイヤー・モニター『RH-PM5』を使えば、足元のスピーカーが不要となり、ハウリングを防止しながらステージもすっきり。より高音質でパーソナルなモニター環境を実現します。

 当社のV-Mixer「ライブ・ミキシング・コンソールM-400」に接続してフル・デジタルのライブ用システムを構築できるのはもちろん、お手持ちのアナログ/デジタル・ミキサーでも『M-48』のフル・システムを使用できます。

従来のモニター・システムの使用イメージ→ヘッドホンやインイヤー・モニターでステージすっきり、ハウリングも防止 ライブ・パーソナル・ミキサーM-48使用イメージ

REAC *REAC(リアック):Roland Ethernet Audio Communication。当社が独自開発したイーサネットによるデジタル・オーディオ伝送技術です。伝送クオリティの高さ、安全性、設営のシンプル化、コスト削減など、オーディオ伝送システムのすべてのファクターを革新しました。すでに世界各地のイベントやコンサート会場に導入され、画期的な成果を上げています。

品名/品番 価格 発売日 初年度販売予定数
(国内・海外含む)
ライブ・パーソナル・ミキサー
M-48
110,250円(税込) 2009年4月24日 1,000台
ライブ・パーソナル・ミキサーM-48

詳細

1.インイヤー・モニターに完全対応。40チャンネル・ミックス、16ステレオ・グループをシンプルな操作で実現

 コンパクト・ボディーに40チャンネルのフル・デジタル・ミキシング・エンジンを凝縮。メイン出力に負けない高音質のモニタリング・システムを実現します。16系統のステレオ・グループにチャンネルを割り当てることで、シンプルな操作が可能。ヘッドホンやインイヤー・モニターを使用すれば、マイクへの音の回り込みが激減。ハウリングを防止し、明瞭なサウンドと収録を実現します。

インイヤー・モニターに完全対応

2.直感的な操作を実現するLED付エンコーダー

 ステージが暗転した状態でも音量バランスを一目で把握できるLED付エンコーダーを採用。さらにPANやリバーブ・センド・レベル、3バンドEQもワンプッシュで即座に調整できます。

直感的な操作を実現するLED付エンコーダー

3.アンビエント・マイク、内蔵リバーブで臨場感を演出

 本体背面にアンビエント・マイクを装備。演奏者間のコミュニケーション、観客のレスポンスを確認できます。またモニター専用の高品位リバーブも装備。インイヤー・モニター使用時でも臨場感のあるモニター音を実現。AUX入力でクリック音なども同時にミックスできます。

4.ライン・アウト端子で床置きスピーカー(フロア・モニター)にも対応、さらに充実の出力群も装備

 ライン・アウトを標準装備。フロア・モニターの使用にも対応します。さらにヘッドホン出力は標準タイプとミニ・タイプの2系統を用意。突然の過大入力から耳を守るリミッターも装備しています。独立したREC出力で高音質な録音も可能です。

【リア・パネル: 多彩なモニター環境に対応する端子群を装備】

5.電源と40チャンネルの音声を1本のCAT5eケーブルで伝送

 40チャンネルの音声信号と電源供給を1本のCAT5eケーブル(REACケーブル)で実現する「REAC Embedded Power」を新規開発。シンプルな配線ですっきりとしたステージ・レイアウトを実現します。
※電源の供給には REAC Embedded Power対応スプリッター「S-4000D」が必要です。

REAC Embedded Power対応スプリッター「S-4000D」

「REAC Embedded Power」は、CAT5eケーブルで音声信号だけでなく、電源供給も同時に行う技術です。スプリッター&パワー・ディストリビューター S-4000D は、REAC Embedded Power対応のREACポートを装備、最高8台までのM-48が接続できます。接続された機器がREAC Embedded Power対応であるかを自動的に判断し、非対応の機器には電源供給を行いませんので、通常のスプリッターとしても使用可能です。

REAC Embedded Power対応スプリッター「S-4000D」

【税込価格 168,000円】

6.アナログ/デジタルを問わず、お手持ちのミキサーに接続

 デジタル・スネーク S-1608(16ch)やS-4000Sシリーズ(40ch)で、お手持ちのコンソールと接続すれば、M-48のフル・システムを使用できます。従来のPA資産をムダにせず、次世代のモニター・システム構築が可能です。

【接続例: アナログ・ミキサーなどと接続する場合】【接続例: 当社製品 M-400と接続する場合】

ライブ・ステージのモニタリングに最適なインイヤー・モニター
(高音質イヤフォン)「RH-PM5」も同時開発

「RH-PM5」は、ライブ・ステージのモニタリングに最適なチューニングをしたバランスド・アーマチュア型インイヤー・モニターです。分離よく明瞭な中域でボーカルや楽器を細部まで表現。また、高域・低域の量感を最適にコントロールしながらも広い再生レンジを確保。ナチュラルで聴き疲れしにくい高精細なサウンドを実現しました。耳掛け固定構造で、演奏時の安定使用を実現します。もちろん、デジタル・オーディオ・プレーヤーなどでご使用の際も、豊かなミッドレンジの、自然で心地よいサウンドをお楽しみいただけます。

RH-PM5

【税込価格 29,400円】

主な仕様

詳しい仕様につきましては、ローランド・ホームページでご確認ください。
http://www.roland.co.jp/products/jp/M-48/

※製品の仕様およびデザインは改良のため予告なく変更することがあります。
※本ニュースリリースに記載されている社名、製品名などの固有名詞は、各社の登録商標または商標です。

この資料に関するお問い合わせ先

ローランド株式会社 お客様相談センター
TEL: 050-3101-2555

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