2008年6月6日
ローランド(株) (社長:田中 英一 http://www.roland.co.jp/ 資本金:92億74百万円)は、カメラに接続しハイビジョン映像と音声を記録するビデオ・レコーダーの新製品『F-1』を、7月上旬から発売します。
映像分野では急速なデジタル化が進み、編集は、動画をデジタル・データとして取り込んでパソコンでの編集が主流となっています。しかし、業務用機器においては収録の多くはテープで記録されており、編集機への素材取り込みに実時間が必要でした。そこで登場したのが、テープ記録のビデオカメラに接続し、データ記録できる外付けの「フィールド・レコーダー」です。
「F-1」は、撮影・編集の現場でより使いやすい機能を追加。120GBの大容量ハード・ディスク・カートリッジを録音媒体に採用し、コンパクトなボディながら、2チャンネルの非圧縮リニアPCMによる高音質の音声付きで9時間の長時間連続ハイビジョン収録を実現しました。ハード・ディスクは着脱式なので、撮影中に別のハード・ディスクに取り替えれば、即編集作業に取り掛かれます。USBはもちろんネットワークLANに対応し、遠隔操作やファイル共有が可能。編集時間が短縮化され、効率的に作業できる業務用のビデオ・フィールド・レコーダーです。
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横111mm×奥行き179mm×高さ61mmの |
![]() eventDV誌の『Best of NAB 2008』を受賞しました。 |
品名/品番 | 価格 | 発売日 | 初年度販売予定数 (国内・海外含む) |
ビデオ・フィールド・レコーダー F-1 | 303,450円(税込) | 2008年7月上旬 | 3,000台 |
● | ビデオ・カメラ・レコーダーなどHDV/DVフォーマット対応の映像機器に、i.LINK(IEEE1394)で接続。ハイビジョン映像と音声を記録/再生するビデオ・レコーダーです。 |
● | 2チャンネルの高音質オーディオ・レコーダー機能を搭載。ビデオ・カメラからの2チャンネル音声と合わせて、合計4チャンネルを個別に同時録音できます。 |
● | 録音媒体にカートリッジタイプの大容量ハード・ディスク・ドライブ(120GB)を採用し、最大9時間の連続収録を実現。また、ハード・ディスク・ドライブにはUSB2.0端子を装備。直接パソコンに接続し、収録直後から編集できます。 |
● | ネットワーク端子を装備。リモート・コントロールや動作状況の確認、収録データのコピーが遠隔地からも可能です。 |
● | 専用ソフトウェア「F-1ユーティリティー」をホームページから無償ダウンロード可能。収録素材のプレビューや管理、カット編集など、レコーダーの周辺機能をサポートします。 |
● | 充電式の単3ニッケル水素電池8本で2時間の収録が可能。外部バッテリー端子も装備。大容量の外部バッテリーやACアダプターの接続で長時間収録にも対応可能です。 |
この「F-1」をはじめ、当社の音響/映像機器 新製品の発表会を、6月12日(木) 大阪、6月17日(火) 東京で開催します。
詳しくは、こちらをご覧下さい。
※参加対象: 業務用製品展示会のため、法人所属/個人事業主の方、および報道関係の方を対象としています。
1. HDV/DV録画・録音を快適なディスク・ベースで
ビデオ・カメラとの i.LINK 接続により、HDV / DV 収録をハード・ディスクへダイレクトに記録できます。テープ・ベースによる HDV の映像、音声、タイムコードをそっくり記録して、快適なディスク・ベースの世界へ。ノンリニア編集環境ともスムーズな受け渡しが行えます。
2. リムーバブルHDD方式により長時間録画に対応
ハード・ディスクは着脱可能なリムーバブル方式。ハード・ディスク・ユニットを入れ替えでき、事実上、収録時間の限界はありません。さらに、取り外したリムーバブル・ユニットは、付属のUSBケーブルを使ってPCに直接接続が可能。収録クリップのコピーや編集時には、F-1本体は解放され、別のハード・ディスク・ユニットを装着して撮影できます。フィールド・レコーダーとしての信頼性を徹底追及し、ハード・ディスク本体は、振動吸収インシュレーターを全方向に16個配したフル・フローティング構造です。振動や衝撃に強いので、大音量のPAシステムを前にしたコンサート収録など、厳しい環境下でも安定した収録が行えます。
ファイル・システムにはNTFSを採用。ハード・ディスク・レコーディングの宿命的な壁とされてきた2GBや4GBの連続録画時間の制限はありません。ストレージ容量のある限り、1ファイルに収録。付属の120GBハード・ディスク・ユニットでは、約9時間におよぶ連続収録が可能です。
3. 収録した素材の受け渡しやバックアップも多彩
収録した映像素材は、現場それぞれの状況に合わせた最適な受け渡しやバックアップ方法が選べます。
(1) 本体のUSB端子でPCに転送。
(2) ハード・ディスク・ユニットを取り外して、PCと直接USB接続。
(3) i.LINKで接続し、手動でビデオ・デッキのテープにコピー。
(4)
ネットワーク経由でPCに直接転送。
4. プラス2CHの高音質オーディオを独立して収録
カメラ側の2CH音声に加え、2CHの音声録音が可能。ライン送りや、2本のマイクを使った2CH音声を別途収録できます。しかも非圧縮リニアPCMによる高音質。HDV収録の音声クオリティを大きく高めます。たとえばPAミキサーのライン出力を直接F-1に入力するコンサート収録や、被写体に接近したオン・マイク録音によるフィールド収録など、さまざまなシチュエーションで、よりリアルな音声収録を実現します。
音声入力には、3段階ゲイン・コントロールを装備。ラインからマイクまで幅広く対応します。マイク入力端子にはファンタム電源の供給ができ、CH3とCH4用として高音質のコンデンサー・マイクを接続できます。
5. 単3乾電池にも対応した3電源方式
ACアダプター、単3乾電池、外部バッテリーに対応した充実の3電源方式です。入手の容易な単3乾電池が使えるため、フィールド・レコーディングにも安心。単3乾電池×8本の使用で約2時間※の動作が可能です。外部バッテリーを使った運用時にも、乾電池がバックアップ電源として働くため、電源の二重化が図れます。
※ニッケル水素タイプ使用時
6. モニター&マウスで収録クリップの確認が快適
F-1本体には、アナログRGBモニター・ディスプレイを直接接続できます。フィールド・レコーディングの現場でも、収録クリップをサムネイル画像で確認できて安心です。またF-1内データの一覧表示も可能。しかもUSB端子にはマウスをダイレクトに接続でき、膨大なクリップ収録時にもクイック&スムーズな操作で確認できます。
7. ネットワークによるPCとの連携や遠距離リモート・コントロールも実現
イーサネット対応のLAN端子を搭載して、ネットワーク経由でPCとの連携も実現。F-1をネットワーク接続することにより、ネットワーク上でファイル共有やPCへの高速コピー※1が自在です。
ネットワーク接続を活かして、最大200m離れたPCから、複数のF-1の録画スタート/ストップを制御できます。1台のPCに最大4台のF-1が対応。PC側のコントロール画面※2から、4台の同時スタートなども簡単に行え、少ないスタッフでマルチ・カメラ撮影/収録が可能です。
※1: ネットワークの速度に依存します。
※2: 専用フリー・ソフトウェア「F-1ユーティリティー(Windows XP/ Windows VISTA専用)」をインストール。
8. 収録映像のプレビューやカット編集に便利な「F-1ユーティリティー」も用意
収録した映像ファイルのチェックや簡易編集がPC画面上で快適に行える専用ソフトウェア「F-1ユーティリティー(Windows XP/ Windows VISTA専用)」をサポート。弊社ホームページから無料ダウンロードできます。内容は、ブラウザー・モード、エディター・モードで※構成。さらにネットワーク・リモート機能も備えています。
■ブラウザー・モード:収録した映像のプレビューと4CH音声のモニタリングが可能。ファイル・マネジメント機能により、ファイル単位のムーブ、コピー、デリートなどが簡単に行えます。
■エディター・モード※:収録したクリップのカット編集がクイックに行えます。映像を見ながらカットのタイミングを自在に設定できるノンストップ編集機能により、効率よく作業が行えます。
※エディター・モードにつきましてはアップデート時の対応となります。
詳しい仕様につきましては、ローランド・ホームページでご確認ください。
http://www.roland.co.jp/products/jp/F-1/index.html
※製品の仕様およびデザインは改良のため予告なく変更することがあります。
※本ニュースリリースに記載されている社名、製品名などの固有名詞は、各社の登録商標または商標です。
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