ニュースリリース

2008年3月25日

レコーディング・スタジオでの楽曲制作からステージでのライブ演奏まで一台で完結 ローランド最新鋭のシンセサイザー「Fantom-G8」「Fantom-G7」「Fantom-G6」発売 プロ・ミュージシャンの夢に応える世界初の「ライブ・ワークステーション」

ローランド(株) (社長:田中 英一 http://www.roland.co.jp/ 資本金:92億74百万円)は、「楽器」としての表現力とリアルタイムの演奏力を極限にまで高め、楽器としての完成度を向上したシンセサイザー『Fantom-G6』『Fantom-G7』『Fantom-G8』の3機種を、3月28日(金)から発売します。
当社のワークステーション・シンセサイザー(楽曲制作シンセサイザー)「Fantomシリーズ」、4年ぶりのフル・モデルチェンジ。新製品「Fantom-G シリーズ」は、心臓部となる音源、演奏データを記憶・自動演奏させるシーケンサー、鍵盤部、ユーザー・インターフェースなど全てを新開発。従来モデルに比べハードウェア性能を大幅に向上させ、音切れのない音色切り替えを可能にするなど、ライブで要求される表現力を高めたまさにプロフェッショナルにふさわしい「ライブ・ワークステーション・シンセサイザー」です。

Fantom-G8Fantom-G7Fantom-G6

ステージのライティングに映えるアルミ・ボディ。Fantom-G8(88鍵)は、ローランド・ピアノ・デジタルで定番の最高級グランドピアノの弾き心地「PHAUアイボリー・フィール鍵盤」、Fantom-G7(76鍵)/Fantom-G6(61鍵)は、最新のおもりつきキーボードを搭載。

品名/品番 商品価格 発売日 初年度販売予定数
(国内・海外含む)
Music Workstation Fantom-G6 オープン価格 2008年3月28日 10,000台
Music Workstation Fantom-G7 オープン価格 2008年3月28日 7,000台
Music Workstation Fantom-G8 オープン価格 2008年3月28日 7,000台

主な特長

●  ワークステーション・シンセサイザーとして世界最大の画面解像度を実現した(800×480ドット)フルカラー、8.5インチTFTワイドVGA液晶ディスプレイにより多くの情報を一画面上で表示でき、視認性や使用感を最大限まで高めました。また、市販のUSB マウスを直接接続できるので、より快適に操作できます。
●  従来モデルに比べウェーブ容量が2倍になった新開発の大容量音源システム搭載により、ライブと音楽制作の各シーンで活躍する音を大幅に強化。特にステージ・キーボードとして使用頻度の高いピアノ音色や楽曲制作に欠かせないドラムやベース、ストリングスなどの音や表現力に磨きをかけました。
●  サウンド・エフェクト(効果)機能を大幅に向上。従来モデルに比べ3倍以上となる最大22系統の高品位エフェクトにより、贅沢な音づくりが可能です。
●  MIDI とAUDIO を完全統合した最大152トラックの新開発シーケンサー搭載で、大規模な楽曲制作も可能に。最先端の楽曲制作に欠かせないシーケンサー。MIDIの入力からヴォーカルやギターの録音までスムースに行うなど最大128トラックのMIDIトラックとプロ仕様のマルチトラック・レコーダーにも匹敵する最大24ステレオ・オーディオ・トラックを同時使用でき、MIDIとオーディオを混在させた大規模な音楽制作にも対応します。
●  楽器として、より自然で豊かな表現が可能に。当社の提唱する先端テクノロジー「SuperNATURAL」技術により開発した音源拡張用ボード「ARX シリーズ」を2基搭載でき、単なる音色追加だけでなく、音づくりや演奏表現まで含めた楽器そのものの拡張が可能です。

詳細

● 高水準のウェーブを詰め込んだ新開発の大容量音源システム

 Fantom-G シリーズ(Fantom-G6 / G7 /G8)は、Fantom-X シリーズに比べて2倍のウェーブ容量を誇る新開発の音源システムを搭載。256Mバイトにおよぶ贅沢な内蔵ROMによりサウンド面を大幅に強化し、キーボード・シンセサイザーとしての表現力をさらに向上させました。
  中でも、ステージ・キーボードとして最も使用頻度の高いピアノ音色には、特別なこだわりを持って設計。新規サンプリングによる、88鍵ステレオ・マルチサンプリングのアコースティック・ピアノ音色は専用機に迫る高いクオリティを実現し、上質のピアノ・サウンドをステージ上から響かせます。
  その他、ローランドの遺伝子を受け継いだパワフルかつ繊細なシンセサイザー・サウンドや、楽曲制作には欠かせないドラムやベース、ストリングスなどのベーシックなサウンドも強化。音楽ジャンルを選ばない幅広い活躍が期待できます。
  さらに、Fantom シリーズで培われたサンプリング機能も搭載。Fantom-X 同様の統合的なシンセサイザー/サンプラー環境で、自由度の高いパフォーマンスと音楽制作が可能です。

● プロフェッショナルの要求に応える強力な演奏表現力

 Fantom-G シリーズは、さまざまなキーボード・プレイヤー/クリエイターたちからの幅広い演奏表現のニーズに応えるため、音源の発音方式をブラッシュ・アップしています。従来ではパッチを切り換えた際に、リリース音も同時に消失していましたが、Fantom-G シリーズでは元の音の余韻を残したままパッチを変更することが可能。例えば、ストリングスの余韻をダンパー・ペダルの操作で残したまま、ピアノの音色に切り替えることができるなど、セクションごとに音色を変更するような複雑な演奏も、不自然な音切れを起こすことなくスムーズかつナチュラルに行えます。
  また、キーボード・パフォーマンスには欠かせないピッチ・ベンド機能も大きく進化。従来のキーボードでは、ベンド・レバーを操作するとすべてのノートがピッチ・ベンドの対象となっていましたが、Fantom-G シリーズでは、例えばトップ・ノートのピッチだけを変化させることができるなど、奥の深い演奏表現も可能です。シンセ・サウンドへの活用はもちろん、ギター・サウンドにおけるチョーキングやスライドなどの奏法バリエーションの幅が大きく広がりました。

● 新エクスパンション・ボードARXシリーズの増設が可能

 Fantom-G シリーズは、新エクスパンション・ボードであるARX シリーズに対応。拡張スロットに2 枚のエクスパンション・ボードを搭載することができます。
  ARX シリーズは、ローランドが提唱する先端テクノロジー「SuperNATURAL」を駆使して開発された音源拡張用ボード。特化された音源パラメーターやエフェクト、ユーザー・インターフェースなど、ただの音色追加にとどまらず、音源の追加、発音数の追加、専用グラフィック・ユーザー・インターフェースの提供など、まさに音源エンジンそのものの拡張が可能です。ARXシリーズは、「ARX-01Drums」、「ARX-02 Electric Piano」に続き、順次リリース予定。リアルタイムでの演奏表現や音楽制作能力など、Fantom-G シリーズの魅力をさらに引き立てるラインナップを予定しています。

● 最大22系統の高品位エフェクトによる贅沢な音づくり

 Fantom-G シリーズは、エフェクト機能も従来に比べ大幅にパワー・アップ。いずれのモードでも、常にパッチごとにかかっているMFX、アサイナブルMFX、コーラス、リバーブ、インプット・エフェクト、マスタリング・エフェクトなど、最大22系統の高品位なエフェクトで、積極的なサウンド・メイキングから楽曲制作の仕上げまで、幅広い活用が可能です。
  Fantom-G シリーズの内蔵パッチは、すべての音色にあらかじめひとつのマルチ・エフェクトをスタンバイ。各音色に最適なエフェクト・セッティングで、サウンドのクオリティをさらに高めています。もちろん、スタジオ・モード(マルチティンバー・モード)時でもそれぞれのエフェクトは健在。どのモードでも変わらない音色再生が可能です。
  また、音づくりの仕上げには欠かせない空間演出には、今回新規に開発されたリバーブを搭載。従来のエフェクティブなリバーブに対し、Fantom-G シリーズに搭載のリバーブは“空間”を意識して設計。ヴォーカルなどに最適なみずみずしく透明感のある、リアルなリバーブ・サウンドが付加できます。
  さらに、音楽制作で大きな威力を発揮するマスタリング・エフェクトも内蔵。楽曲の最終的なクオリティ・アップを支援します。

● MIDIとAUDIOを完全統合した最大152トラックの新開発シーケンサー

 Fantom-G シリーズは、音楽制作を強力に支援する新開発シーケンサーも搭載。オーディオ24 ステレオ・トラックと最大128 トラックのMIDIトラックで、MIDI /オーディオを組み合わせた大規模な楽曲の制作が可能です。
  オーディオ・トラックは、ハイ・スペックなマルチトラック・レコーダー専用機にも匹敵する24 ステレオ・トラックを装備。本格的なオーディオ再生能力により、ボーカルやギターなどのオーディオ・パートを駆使した多彩な曲づくりが行えます。
  また、オーディオ・トラックとMIDI トラックの連携もさらに強化。オーディオ/ MIDI トラックの混在と同時視認を可能とし、USB マウスによりコピー、ムーブなど、DAW ライクな制作フローが実現。さらにテンポの変更などに伴うタイム・ストレッチにも柔軟に対応し、オーディオとMIDI を意識することのないシームレスな環境で楽曲制作に集中できます。
  ステレオ・ライン入力専用端子とマイク/ギター入力専用の外部入力端子には標準/XLR タイプのコンボ・タイプを採用。コンデンサー・マイクを接続できるファンタム電源や、ギター/ベースをダイレクトに接続可能なハイ・インピーダンス入力にも対応しており、あらゆる入力ソースに合わせたレコーディングが可能です。

● 超大型8.5インチTFT ワイドVGA 液晶ディスプレイを搭載

 Fantom-G シリーズは、広視野角/高輝度の超大型8.5 インチTFT ワイドVGA 液晶ディスプレイを搭載。ライブや制作作業などでの視認性や情報一覧表示性が大幅に向上し、さらに快適な使用環境を約束します。
  8.5インチのワイドLCD は、ハードウェア・シンセサイザーとしては世界初となる800×480 ドットによる飛躍的な高解像度を実現(Fantom-Xシリーズの4倍以上)。シーケンサー画面ではトラックの拡大/縮小表示が可能で、制作現場での作業効率も格段に向上しています。
  また、フルカラーによる緻密な色彩により、ウィンドウを半透明化させるなどの繊細な表示も可能。これまでのワークステーション・シンセサイザーでは難しかった多彩な情報表示能力と美麗なグラフィックによる快適な操作を行うことができます。

● USBマウスにも対応。ユーザー・インターフェースを大幅強化。

 Fantom-G シリーズは、市販のUSB マウスを接続して使用することも可能。超大型LCDとの組み合わせにより、PC ベースの操作環境に匹敵する快適なオペレートが行えます。
  もちろん、ハードウェアならではの便利な操作子も充実。ファンクションを新たに追加したことで、サンプル・トリガーを含めた16 通りの使い方ができるパッドは最高の打感を追求して新開発。スピーディーな操作を可能にする一体化されたジョグ・ダイヤル&カーソル・ボタンなど、使い勝手を向上させたコントローラー群による直観的な操作をサポートします。
  また、Fantom-G シリーズでは4 つのアサイナブル・ノブのほか、8 本のスライダーを新たに装備。シーケンサー時にはフェーダーとしても機能し、ダイレクトなボリューム・コントロールが可能です。

● アルミ・パネルによる堅牢なデザインと、優れた演奏感を実現する新開発鍵盤

 Fantom-G シリーズは、堅牢設計のアルミ・トップ・パネルを採用。まばゆいライティングが光るライブ・ホールや、落ち着いた雰囲気のスタジオなど、どんな環境にもマッチする高級感あふれるデザインとなっています。
  演奏の要である鍵盤部もFantom-G シリーズに合わせて新開発。Fantom-G6 / G7 には、世界中のキーボーディストからのヒアリングをもとに新設計された、最新のおもり付きキーボード鍵盤を採用し、こだわりのタッチによる快適な演奏が行えます。
  また、ピアノ・タッチのFantom-G8には、ローランドピアノ・デジタルなどで定番のPHA IIアイボリー・フィール鍵盤を採用。使い込むほどに指になじむ、適度な吸湿性を持った鍵盤表面は、汗をかきやすいステージ上でもしっかりとしたタッチで演奏をサポートします。

● USB AUDIO / USB MIDI に対応。USB メモリーでバックアップも可能。

 Fantom-G シリーズは、Fantom-X でも装備されていたUSB MIDI 機能に加え、USB AUDIO 機能も新たに搭載。DAW ソフトウェアとの間でオーディオのリアルタイム送受信が可能です。もちろん、パソコンとのファイル転送もサポート。付属の専用エディターはVSTi / AU プラグインにも対応で、パソコンのDAWソフトウェアと強力に連携します。
  また、USB ホスト端子にはUSB メモリを接続可能。プロジェクト・データやパッチ・データなどのセーブ/ロードが行えます。

仕様

詳しい仕様につきましては、ローランド・ホームページでご確認ください。
Fantom-G8: http://www.roland.co.jp/products/jp/Fantom-G8/
Fantom-G7: http://www.roland.co.jp/products/jp/Fantom-G7/
Fantom-G6: http://www.roland.co.jp/products/jp/Fantom-G6/

※製品の仕様およびデザインは改良のため予告なく変更することがあります。
※本ニュースリリースに記載されている社名、製品名などの固有名詞は、各社の登録商標または商標です。

この資料に関するお問い合わせ先

ローランド株式会社 お客様相談センター
TEL: 050-3101-2555

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