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.   2003年1月28日
ローランド株式会社
大阪市北区堂島浜一丁目4番16号
(証券コード7944)
 
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品名/品番
発売日
初年度販売予定数
Vシンセ/
V-Synth
2003年1月29日
10,000台

ローランド株式会社(社長: http://www.roland.co.jp/ 資本金:92億74百万円)は、音の3要素であるピッチ(音程)、タイム(テンポ)、フォルマント(音色)を独立してコントロールして、まったく新しいシンセサイズ(音づくり)が可能な新次元のシンセサイザー「V-Synth(Vシンセ)」を発売いたします。

「音色を無限に創造する」というシンセサイザー本来の機能を追求して新開発したV-Synthは、VariPhrase(バリフレーズ)やCOSM(コズム)(注)といったローランド最先端のシンセサイズ技術と、プレイヤーのテクニックとアイデアを生かせるダイナミックなユーザー・インターフェースで、オリジナリティあふれるサウンド・メイクが繰り広げられる、まさに音づくりのためのシンセサイザーです。

V-Synthに搭載されているVariPhrase(バリフレーズ)は、ピッチ(音程)、タイム(テンポ)、フォルマント(音色)という、音を構成する3つの要素を独立して、リアルタイムにコントロールできるローランド独自の技術です。デジタル録音したフレーズを使った演奏でも、例えばボーカルのピッチを変えると再生の速さ(タイム)や声の質(フォルマント)が変わってしまう、ピッチやテンポを変えると音質が悪くなるなどの問題がありました。これらの問題は、VariPhrase(バリフレーズ)によってすべて解決され、さらに、フレーズをそのまま再生するだけでなく、変化を加えることも可能です。さらに、ローランド独自の技術であるCOSM(コズム)(注)により、既存の楽器の再現から、これまでのシンセサイザーではできなかった音作りまで可能になりました。

また、演奏中もパッド面を指でなぞって再生音のコントロールが機能的に行えるタイム・トリップ・パッドや、手をかざすことでさまざまな効果をコントロールするDビーム・コントローラー、タッチ・アクション式の大型グラフィックLCDも装備し、音づくりとステージでのパフォーマンスが最大限に発揮できる操作性も魅力のV-Synthは、斬新な音づくりが展開できる新しいコンセプトのシンセサイザーです。

(注) COSM(コズム) :Composite Object Sound Modelingの略。原振動が、人間の耳に到達するまでの過程にかかわる物体の構造、素材、電気系、電子系、磁気系などの要素を、最先端のDSP技術で再構築し、既存の楽器の再現から超現実の楽器の構築まで、あらゆるサウンドを創り出すローランド独自の技術です。

主な特長

■ 音源セクションを組み合わせたフレキシブルな音づくり

V-Synthの音源セクションは、OSC(オシレーター)2セクション、MOD(モジュレーター)、COSM(コズム)2セクション、TVA(Time Variant Amplifier)の各セクションから構成されており、音源の組み合わせや構成を変更することができ、異なるタイプを自由に組み合わせることが可能です。また、基本的な音源の構成は、パネル上のストラクチャー・ボタンで選択できるとともに、各セクションのオン/オフもボタン操作でダイレクトかつスピーディーに行えます。

■ アナログ・モデリングからVariPhraseまで可能なマルチ・タイプのOSC(オシレーター)

もっとも基本となる音源波形を生み出すOSCは、異なる3種類のタイプを持っています。「アナログ・モデリング・オシレーター」では、鋸歯状波、三角波はもちろん、ビンテージ・シンセを含む多彩なアナログ・シンセ波形をつくり出すことが可能。「PCMオシレーター」は、300種類以上の内蔵PCM波形に加え、ユーザー・サンプリングやUSB経由で取り込んだ波形に対しても、VariPhraseによるピッチ、タイム、フォルマントを変化させることが可能です。そして、「外部入力」では、インプット端子に入力したソースをそのまま音づくりの素材に使用することができます。

■単なるフィルターにとどまらないCOSMプロセシング

従来、COSMテクノロジーはギター・アンプのモデリングやオーバードライブのモデリングなど、主にエフェクターの領域で使用されてきましたが、V-Synthでは既存シンセのフィルター部に相当するコンポーネントでCOSMプロセシングを採用、V-Synthの強力なシンセサイズの一翼を担っています。TVF(Time Variant Filter)はもちろん、V-Synthにより初めて楽器に応用された、強烈な効果が得られるサイド・バンド・フィルターやポリフォニック・レゾネーター、あるいはウェーブ・シェイパーやギター・アンプ・モデリングも使用できます。
さらに、エフェクトも多彩に内蔵。41種類のマルチ・エフェクトを搭載したMFX、そしてコーラス、リバーブを独立で搭載しています。

■タイム・トリップ・パッドをはじめとするコントローラー群

V-Synthは、新展開の音づくりだけでなく、さらにそれを演奏する際のリアルタイム・コントローラーにおいても斬新な機能を取り入れています。
V-SynthのOSCは、サウンド・ソースの再生方向やスピードを自在にコントロールできるAdvanced VariPhrase技術を採用。
この新機能を活用するために、フロント・パネル左上に新たにタイム・トリップ・パッドが配され、このパッドを指でなぞることで、OSCの波形再生方向/スピードをリアルタイムでコントロールでき、指を動かす速さで再生スピードを変えたり、逆方向に指を動かすことでリバース再生も行えます。また、タイム・トリップ・パッドは、サンプルの再生方向/スピードのコントロールだけでなく、X/Yコントローラーとしても使用可能です。
さらに、ステージ・パフォーマンスで威力を発揮するDビーム・コントローラーも2基搭載し、手をかざすことでさまざまな効果をコントロールすることができます。また、V-LINKに対応したビデオ機器とのコンビネーションで、『音楽』と『映像』をシンクロさせて、演奏表現に連動したさまざまな映像の制御を簡単に行うこともできます。

■直感的なユーザー・インターフェースを採用

V-Synthは、タッチ・アクション可能な大型グラフィックLCDを搭載。画面上をタッチすることで、各種設定の変更や音づくりが行えます。また、アイコン表示や画面上でのドラッグ動作をはじめ、直感的でわかりやすい操作性を実現しています。

■USB接続でパソコンとのオーディオ・ファイル転送も可能

V-Synthは、USB端子を装備し、USBケーブル1本でパソコンと接続できるので、オーディオ・ファイルをUSB経由で転送することも可能。V-Synthでキャプチャー、編集したオーディオをパソコン側で管理したり、パソコンで取り込み/加工したウェーブ・ファイルをV-Synthに転送してVariPhraseで加工するなど、オーディオ/MIDIを統合した音楽制作や環境管理ができます。さらに、USB-MIDIインターフェース機能で、シーケンス・ソフトへのデータ入力/再生が行えます。

製品情報:V-Synth


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