日本ビクター株式会社(本社:神奈川県横浜市)とローランド株式会社(本社:大阪府大阪市)は、日本ビクターの子会社で音楽教室事業を展開する「ビクター・テクニクス・ミュージック株式会社」にローランドが資本参加し、同社の全ての事業を継承することで基本合意に至りました。
<基本合意の内容>
- ローランドはビクター・テクニクス・ミュージックの株式の過半数以上を2001年9月までに取得する。
- ローランドが資本参加する会社は、現在ビクター・テクニクス・ミュージックが展開している全ての事業(リトミック教室、ピアノ教室、オルガン教室)および、全ての講師、生徒を継承する。
- その他、事業継承およびその運営に関わる諸事項については、今後の協議をもって決定する。
<基本合意までの経緯とポイント>
ビクター・テクニクス・ミュージックは、平成2年10月、音楽教室事業の振興を目的とし、日本ビクターと松下電器産業株式会社の共同出資によって設立されました。リトミック科、ピアノ科、オルガン科(テクニクスオルガン)の3教科を中心に、全国規模の提携教室網を構築し、国内音楽教室業界では第3位の規模を築いています。
一方ローランドは、電子楽器の専門メーカーとして、主に電子ピアノやコンピュータなどを活用した“ism(intelligent
system of music)”という考え方で、大人の生徒層を中心とする音楽教室事業を展開してきました。
このような状況の中、ビクター・テクニクス・ミュージックが展開している音楽教室事業をローランドが資本参加する会社が継承することで、次のようなメリットを確立できるものと想定されます。
- ビクター・テクニクス・ミュージックの子供を中心とする全国の教室基盤と、ローランドの大人を中心とする教育ノウハウを合わせることで、あらゆる年齢層に対応する新しい音楽教室を展開できる。
- ビクター・テクニクス・ミュージックのソフトウエアとローランドのハードウエアという両社の得意分野を統合することで時代のニーズに合った新しいコースを開発できる。
こうした経緯により、このたび両社は事業継承に関する基本合意に至り、いままで両社が培ってきた音楽教室事業の更なる発展に注力してまいります。
<参考資料>
◇ビクター・テクニクス・ミュージック株式会社
所在地:東京都新宿区西新宿1−13−8 東京地所ビル7F
代表取締役社長:山内 尚昭
資本構成:日本ビクター(株)65% 松下電器産業(株) 35%
事業内容:音楽教室事業、他
◇ローランド株式会社
所在地:大阪府大阪市北区堂島浜1−4−16 大和堂島ビル
代表取締役社長:
事業内容:電子楽器製造およびそのソフトウエアの製造販売ならびに輸出入
◇日本ビクター株式会社
所在地:神奈川県横浜市神奈川区守屋町3−12
代表取締役社長:寺田 雅彦
事業内容:AV機器製造販売、エンタテインメントソフト企画制作販売、他
この件に関するお問い合わせは――
ローランド株式会社 広報室
06−6345−9806
日本ビクター株式会社 広報室
03−3289−2813
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