2006年3月30日、ドイツのフランクフルトで行われた「Roland Synth Night」。このイベントは、世界のトップ・プレイヤーがローランドの最新アイテムを使って行うスペシャル・ライブ。地元ドイツのオーディエンスが熱狂したこのイベントを、日本のシンセ・ファンにもここに紹介しよう。

 
 
 



スタートから強力なシンセ・サウンドと、V-Drumsのビートでオーディエンスをノックアウトした「V-topia」。シンセサイザーのテクノライクなサウンドと、V-Drumsのライブなビートが折り重なるパワフルなパフォーマンスだ。

デビット・オーランドは、SH-201によるトラディショナルかつ図太いアナログ・モデリング・サウンドを主力に、V-Synth XT内蔵のVocal Designer (VC-2) を使った美しいコーラス・サウンドを披露。マイクから入力されるボーカルを、アンサンブル・クワイアに変貌させる威力を聞かせてくれた。

マイケル・シャックはHPD-10SP-404も使った、まさにエレクトリック・パーカッションならではのビート。

最新の音楽シーンと最先端の楽器の融合した、パワフルなステージを展開した。



デビット・オーランド:
SH-201, JUNO-G, MC-808, V-Synth XT

 
     
 



2番目に登場したのは、日本でも有数のV-Synthプレイヤーである西脇辰弥さんとディルク・ブランドのユニットだ。

西脇さんはV-SynthFantom-X8を主力に、アグレッシブなサウンドから透明感のある美しいサウンドまで幅広く披露。D Beamを使った音の変化は、まさに音を意のままに「あやつる」といった様子だ。

さらにクイーンのカバーでは、ここぞとばかりVP-550によるリッチなコーラスをプレイ。1人で演奏したものとは思えない、圧倒的な広がりを持つ音世界を披露した。

ディルク・ブランドは、V-Drumsによるパワフルなドラミング。彼の演奏ニュアンスをしっかり受け止めるV-Drumsのサウンドと西脇さんの演奏が融合し、ドラマチックな展開が繰り広げられた。



西脇辰弥:
Fantom-X8, SH-201, VP-550, V-Synth, SRX-07, 10, 11, 12

 
     
 



最後は、ジェフリー・ダウンズとジョン・ウェットンを中心にした、「Virtual Icon」の登場だ。このイベントだけの超豪華なスペシャル・バンドで、このバンド名は彼等自ら命名したものだ。

全13曲が演奏されたが、特にエイジアの名曲のイントロが流れた瞬間、会場のボルテージは一気にピークに。ジェフリー・ダウンズはVP-550を使って、美しいバック・コーラスを1人で再現していた。

オーバードライブ/ディストーション・サウンドのギターは、西脇辰弥さんがFantom-X8で再現。ギター・レス・バンドにも関わらず、エモーショナルなギターサウンドでサポート。まさに「シンセ・ナイト」と呼ぶに相応しい、シンセサイザーの可能性を垣間見る、スペシャル・ステージが繰り広げられた。



ジェフリー・ダウンズ:
V-Synth 2台, Fantom-X8, VP-550, SRX-04, 05, 08, 11

 
     
 


今回のライブも、ステージ後方のスクリーンにmotion dive .tokyoによるVisualパフォーマンスが取り入れられていた。ライブ・ステージと映像の融合は、日本における「Roland Sound Spark 2006」で目の当たりにした人もいるだろう。

ビデオを流すというような単なる映像演出ではなく、サウンドと同じように映像も「演奏する」という、聴覚・視覚の2方向からのライブ感覚は、ドイツのオーディエンスも魅了した。


当日のVisual Performance用のセット。motion dive .tokyoのインストールされたノートPC、小型MIDI鍵盤(Edirol PCR-M1)、そしてコントローラーのMD-P1。この小さなセットで、映像演出のすべてをリアルタイムに行うことができる。


 
     
 
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