V-SynthとFantom-Xを自由自在に操るデビッド・オーランド(key)と、ドラムの既成概念を越えた多彩なパフォーマンスを展開したマイケル・シャック(ds)により行われたダンサブルなライブは、新しい音楽の可能性を感じさせてくれる、非常に魅力的なステージでした。
中でも大きな注目を集めていたのが、マイケル氏のドラム&パーカッション・パフォーマンス。SPD-Sに仕込んだ多彩なループやボーカル・フレーズをリアルタイムでコントロールしながらステージ上でシーケンスを"プレイ"する様子は、まさに斬新のひと言。「No Sequencer! No CD Player! No Desk Top!」という彼の言葉の通り、V-Drumsをはじめとする新世代エレクトロニック・パーカッションを使えば、シーケンス・パートまでをもプレイヤーが自由にコントロールできるというプレイ・スタイルは、会場を訪れた多くのミュージシャンにも大きな衝撃を与えていたようでした。
そんな迫力のライブをさらにエキサイティングなものにしてくれたのが、会場内のスクリーンに映し出された映像。人気のVJソフト「motion dive .tokyo」と、専用コンソールEDIROL MD-P1によるVJプレイに加え、Fantom-XやV-DrumsのV-LINK機能を使ってステージ上のプレイヤー自身が映像までコントロールするといったユニークな試みも取り入れられていました。
世界的シンセサイザー・プログラマーの第一人者、松武秀樹氏が率いる"Logic System"。その結成25周年にあたる今年にリリースされたニューアルバム『Everything is in the Nature』を中心としたスペシャルなライブがローランド・ブースで開催されました。
センターに陣取った松武氏はV-Synthをメインに、V-Synth XTを使った往年のボコーダーや、JUNO-Dのツマミを駆使したリアルタイムな音色変化をフィーチャーし、シンセサイザーの魅力を余すところなくステージ上で表現していました。
そのシンセ・サウンドの渦に、入江純氏のV-Bassと山本健司氏のGT-8サウンドがバンド感を加え、独特の世界観を作り上げると、ライブ中盤からは、比山貴咏史氏と武藤ありささんのふたりのボーカリストも加わり、新曲のほかに'81に世界的ヒットとなった『DOMINO DANCE』や、松武氏が大阪万博で初めてシンセサウンドに触れたという歴史的な名曲『G線上のアリア(バッハ/ウェンディー・カルロス)』など、新旧織り交ぜた計8曲が演奏されました。
そして何よりも圧巻だったのは、MCクラブのシンセ講座でもお馴染みの齋藤久師氏が創り出すシンセ・ワールド! SP-404を2台使った即興的なプレイに加え、TB-303やTR-606、MC-202といったビンテージ・アナログ・マシンをなんとDIN SYNCでコントロール。デジタルとアナログをフルに活用した骨太のグルーヴで、まさに"This is The Synthesizer!"と言うべき音空間を演出し、オールド・シンセファンからテクノ・キッズまで、会場を埋め尽くした多くの聴衆を沸かせました。