横浜市立中沢小学校

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授業に「ライヴ感」を取り入れて、指導効果を上げる。
ショルダーシンセサイザーで授業をすると、子供たちが集中します。

学校外観
横浜市立中沢小学校 音楽科 松野 鎭 先生

【対象学年:小学校全学年】

横浜市立中沢小学校は、「ひびき合いを大切にします」を学校教育目標に、全校で音楽教育に取り組まれています。特に合唱団は全国トップクラスの実力で、「NHK 全国学校音楽コンクール」は40年連続で出場。最近では、神奈川県代表として6年連続で関東甲信越大会に出場。平成18年度、平成19年度、平成23年度は全国大会まで進み入賞という輝かしい成績を残されています。また、「TBS こども音楽コンクール」では、平成22年度は全国2位と大活躍されています。

全校での取り組みとしては、音楽朝会を月1回実施。「今月の歌」を全校で合わせて歌ったり、学年毎に歌声を聴き比べたりします。また、音楽集会を年2回実施。子供たちが演奏するだけではなく、職員自らバンドとして参加。先生自身が音楽を楽しんでいる姿勢を見せることで、子供たちの活動を盛り上げています。
音楽担当の松野先生は、毎日の授業でショルダーシンセサイザーを担ぎながら子供たちに指導をされています。その効果などをお伺いしました。

「子供たち一人一人と視線を交わして指導することが大切」

学生時代に仲間とバンドを組んでいましたが、当初、私はギターに憧れていました。なぜならば、ギターは演奏者と観客が一体となる性質を持った楽器。ステージ上で自分自身を表現し、観客と対話しながら動き回れますからね。ところが私はギターが弾けませんでした。その時出会ったのがショルダーシンセサイザー。ショルダーシンセサイザーは鍵盤楽器でありながら、ステージ上で思う存分パフォーマンスできる楽器でした。そんな学生時代にバンドで体験した「ライヴ感」を授業に取り入れたいという思いで活用してみました。

すると、グランドピアノに座りながら指導するよりも、子供たち一人一人と視線を交わしながら指導したり、子供たちに近づいてその場でアドバイスをしたりすることができ、授業が充実してきました。子供たちからすると、私が珍しい楽器を担いで教室を動き始めたので、私をじっと見るようになりました。私も子供たちの表情を見ながらアドバイス。自分が言ったことを子供たちが理解したのか、していないのかは表情を見ればわかります。
やはり、先生が上を向いて指導すると、子供たちも上を向いて授業に集中していきます。先生が下を向いて指導していると、子供たちも自然に下を向いてしまうのですね。
子供たちは授業に集中し、演奏がどんどん上手くなっていきます。そして、演奏が上手くなることで子供たちは音楽をどんどん好きになっていきます。
ここまでお話しすると、私がショルダーシンセサイザーを上手く演奏しているのではと思われるかもしれませんが、実際は簡易伴奏でフィーリングに任せて弾いています。楽譜どおりにきっちり弾くため演奏に集中するよりも、指導に集中したいですからね。

「子供たちが音楽を好きになる入り口はなんでもよい」

中沢小学校では、毎年3月に「卒業を慶ぶ会」を行います。6年間の歩みを懐かしい写真や映像、音楽で振り返ります。6年生全員で合奏する曲は、"ルパン三世のテーマ"。小学校生活最後を飾る合奏曲の定番となっています。そこでショルダーシンセサイザー「ルシーナ」を使用。ショルダーシンセサイザーは子供たちにとって憧れを持って取り組める楽器。演奏担当に選抜された3名の子供は、休み時間になると必ず音楽室に来て練習をしていました。

そして本番では6年生らしく、見事な演奏とパフォーマンスを見せてくれました。6年生が憧れの存在になることによって、下級生も音楽が好きになり、学校の子供たち全員が音楽を取り組める形になります。
小学校は音楽の入り口。子供たちが音楽を好きになれるなら、入り口はなんでもよいと思います。そのために、今後も子供たちが多くの楽器に触れる機会を持てるように心掛けたいと思います。

中沢小学校で活用されている電子楽器

キーボード/シンセサイザー

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