蛇ばら(ベローズ)の開閉というプリミティブで身体的な動きを原動力に音を発するアコーディオン。その豊かな表現力をデジタル化するのに成功した、PBM音源の開発の軌跡を少しだけご覧頂けます。



高感度ベローズ圧力センサーに基づいて、各リード音のダイナミクスをコントロールします。実際のリード・サウンドを再現するために、音の立ち上がりや切れ際、ヒステリシス特性、惰性、エクスプレッション・カーブ、ボリュームが各リードごとにプログラムされています。

■音の鳴り始めるときと、音が消えるときのベローの圧力(強さ)は異なります。(Fig.1)
■リード長によっても鳴り始めるベローの圧力は異なり、また、同じベローの圧力でも、リード長が長いほど音は大きくなります。(Fig.2)

あらゆるリードの音色は、専用のDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)によってリアルタイムに形づくられます。そしてベローズによる表現力豊かな演奏のニュアンスに的確に反応します。

■ベローの圧力が大きいほど広い周波数特性となり、太くリッチなサウンドが得られます。(Fig.3)

シミュレーションされた各リードのピッチは個々に多様です。ベローズが徐々に強く開かれる(あるいは閉じられる)中で、それぞれのリード・サウンドは自然なデテューン(ピッチを微妙にずらした)特性によって、より太くより豊かなものになります。
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■ベローを通常よりも速く動かした場合、本来のピッチよりもわずかにピッチが下がります。ベローの圧力が大きいほど、またリード長が長いほどよりピッチが下がります。 (Fig.4) |

複雑な波形切替アルゴリズムによって、Vアコーディオンの波形の立ち上がり特性はベローズの動きに対してリアルタイムに的確に反応します。これは、速く複雑なパッセージなど、プロの過酷な演奏状況において現実的なパフォーマンスを可能にします。
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■ベローを速く動かした場合は立ち上がりの速い波形にゆっくり動かした場合は、立ち上がりの緩やかな波形に切り替えられます。 (Fig.5) |

低いベースのリードによって生み出されるストッピング・リード・グローイング・ノイズ(うなり音)を再現します。

■低いベースのリードは、離鍵後もすぐには振動は止まりません。(Fig.6)

すべてのキー/ボタン一つ一つに対して、トレブル・リードのバルブが閉まるときのノイズやベース・ボタンのメカニカルなノイズも再現し、キー/ボタンのオフ・ベロシティーでダイナミックにコントロールします。
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■右手鍵盤のバルブ・ノイズ (Fig.7) や左手ボタンのメカ・ノイズ (Fig.8)を付加します。 |

世界中の異なるタイプのチューニング(例えば、"French Folk", "German Low","Alpine", "Scottish"など)の分析に基づいた1キーごとのマイクロ・チューニングにより、いろいろな音楽ジャンルの中で、多くの異なるタイプのアコーディオンを再現します。

■それぞれのアコーディオン・タイプに最適となるように、ノートごとに設定されたチューニング・カーブを搭載しています。(Fig.9)

一つまたは全部のリードがカソットの内側あるいは外側に置かれるときに生じる木製チャンバーの響きを再現します。
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■アコースティック・アコーディオンのチャンバー開閉シャッター。(Fig.10) ■最上位機種のFR-7シリーズではリードごとにチャンバーの開閉を設定でき、その自由な組み合わせを記憶、瞬時に呼び出すことが可能です。 |